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2009 Fiscal Year Annual Research Report

隋唐時代における道観の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 19520047
Research InstitutionRyukoku University

Principal Investigator

都築 晶子  Ryukoku University, 文学部, 教授 (00115601)

Keywords中国哲学 / 東洋史 / 隋唐時代 / 道教 / 道観
Research Abstract

本研究の目的は、隋唐時代に建立された道観について、文献史料のデータを集積し、この時代における道観の全体的な鳥瞰図を作成することにある。文献史料については、同時代史料である石刻史料を基本とし、正史、その他の史書(『資治通鑑』『唐会要』『唐大詔令集』『冊府元亀』など)、地理書(宋元時代以前)、宋元地方志、道蔵などを対象として取り上げた。
本年度は、研究報告書の作成をめざして、収集してきた道観史料の整理に重点を置いて研究を進め、(1)造営年代、あるいは修復などの年代、(2)場所、(3)居住している道士、(4)道士の関係者(他観の道士、知識人など)、(5)道観の造営者(資金提供者など)、(6)付属施設(荘園・奴婢、長生地、殿堂などの建物、天尊像など)、(7)出典の項目を立てて整理した。さらに、各道観について、地域(現在の省を基準とする)ごとに分類し、年代順に並べてデータ化している。
結論的にいえば、当初から予想されたことではあるが、数量の上では圧倒的に多い道蔵の道観史料については、なお多くの曖昧な点を残すことになった。宗教的リアリティーとしての道観と実在した道観の区分は難しく、その一方、正史・史書の道観史料はきわめて少なく、さらに後代の地理書、地方志の中には道蔵の記述を利用している例もあって、道蔵の史料批判を困難なものにしている。とりあえず、明らかに想像上のものである場合を除いては、データとして収録することにした。今後に多くの課題を残すことになったが、道観の全体的な鳥瞰図を作成するという所期の課題はほぼ達成できたものと考える。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article]2010

    • Author(s)
      竹村和子・義江明子
    • Journal Title

      ジェンダー史叢書 第3巻 思想と文化(明石書店)

      Pages: 108-128

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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