2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520557
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金子 拓 The University of Tokyo, 史料編纂所, 助教 (10302655)
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Keywords | 日本中世史 / 織豊期 / 織田信長 / 史料学 / 信長記 |
Research Abstract |
本研究は織田信長の家臣太田牛一が著述した『信長記』の諸本の史料学的研究を目的とし、20年度は19年度にひきつづき、国内各所蔵機関・所蔵者に伝来している主要な『信長記』を調査して、マイクロフィルムによる撮影および紙焼写真の購入を進めた。また、『信長記』にかぎらず、太田牛一が著した他の著作自筆本などにも調査の範囲を広げ、これらを『信長記』検討の材料とすることにした。 調査収集した諸本の所蔵先は、(1)お茶の水図書館(成簣堂文庫)、(2)天理大学天理図書館、(3)岡山大学附属図書館、(4)織田家、(5)慶應義塾図書館、(6)慶應義塾大学付属研究所斯道文庫、(7)丹波市教育委員会、(8)明治大学図書館、(9)大谷大学博物館、(10)中京大学図書館、(11)加賀市立中央図書館、(12)福井県立図書館、(13)福井県文書館、(14)滋賀県立安土城考古博物館、(15)龍門文庫、(16)大和文華館、(17)熊本大学附属図書館寄託永青文庫である。紙焼写真については、天理図書館・前田育徳会尊経閣文庫より関係史料を購入した。 今年度の調査により『信長記』写本の数は七十余りに及び、従来知られているものに大きく付け加えることができた。新たに見出された写本の系統分類や内容検討を行うことにより、『信長記』に関する従来の研究から大きく前進することになると考える。またこれらの成果の一部を、連携研究者堀新の編著『信長公記を読む』のなかで発表し、本研究の研究協力者数名がこのなかで『信長記』に関する論考を執筆した。
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Research Products
(4 results)