2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530355
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
青木 幹喜 Daito Bunka University, 経営学部, 教授 (00159295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水谷 正大 大東文化大学, 経営学部, 教授 (20209761)
石井 昌宏 大東文化大学, 経営学部, 准教授 (90323881)
山田 敏之 大東文化大学, 経営学部, 准教授 (10453664)
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Keywords | エンパワーメント / チーム / チーム・エンパワーメント / チーム効力感 |
Research Abstract |
本年度は、チーム・エンパワーメントというコンセプトの検討を行ない、またチーム・エンパワーメントに関する理論サーベイを行ない、ラフな理論モデルの構築を試みた。残念ながら、理論モデルや仮説の検証作業までにはいたらなかった。 チーム・エンパワーメントというコンセプトは、個人レベルのエンパワーメントを単純に拡張し用いられることが多く、個人レベルと同様に、社会学的な捉え方と心理学的な捉え方の2つがあることがわかった。しかし、いずれの捉え方にも様々な考え方があり、まだ確立した捉え方は見られない。 また、チーム・エンパワーメントの理論サーベイを行なうと、経営学や組織論の分野では、その研究数は限られており、 Kirkman&Rosenを中心に、ごく一部の研究者がその研究を行なっていることも見出した。そこで、経営学や組織論の分野を超え、他分野にも手を拡げサーベイを行ない、教育学(学校経営)の分野で、チーム・エンパワーメントの研究が行なわれていることも発見した。 一方、このチーム・エンパワーメントと類似のコンセプトである集団的効力感やチーム効力感の研究数は数多くあり、サーベイすると効力感の研究内容が充実していることも把握した。集団的効力感やチーム効力感は、チーム・エンパワーメントというコンセプトの一部を扱ったものであり、より作業は困難をきわめるが、チーム・エンパワーメント研究の方に、今後、様々な可能性があるように思われる。 チーム・エンパワーメントの理論モデルを見ると、チーム・エンパワーメントの先行要因→チーム・エンパワーメント→チーム・エンパワーメントの成果という3つの段階から成る理論モデルが中心となっているが、チーム・エンパワーメントとチーム・エンパワーメントの成果との間には、チーム・プロセスというもう一つの段階を組み込む方が、妥当であることもわかった。
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Research Products
(1 results)