2007 Fiscal Year Annual Research Report
プロフェッショナルスクールにおける教育方法と教材開発に関する研究
Project/Area Number |
19530356
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
磯村 和人 Chuo University, 国際会計研究科, 教授 (60241733)
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Keywords | ビジネス教育 / 経営教育 / 教授法開発 / 教材開発 / オーラルヒストリー / インタビュー / 観察法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、国内外のプロフェッショナルスクールにおいて活用されている教育方法や教材開発について研究を進めることを通じて、日本に適合する新たな方法を開発することである。 平成19年度において、具体的な目標としては、主に教育方法、教材開発に関わる文献、これまでに教材として出版されているテキスト、ケース等を収集し、どのような研究の蓄積があるかを明らかにすることであった。そのため、文献について精力的に収集を図り、国内外の取り組みについて文献を中心に理論的な研究を進めてきた。 この研究のなかで得られた大きな成果としては、研究において活用されている方法論が教育のなかに取り入れられているという事実の発見である。研究者は自らの研究を進めていく上で活用する方法をいくつも開発してきている。具体的には、フィールドリサーチ、インタビュー、オーラルヒストリー、グループインタビュー、観察法、ケー久スタディなどを挙げることができる。本年度における文献研究を進めていなかで、こうした研究方法が教育方法として取り入れられ、活用されている事例がいくつかあることが明らかになった。ただし、研究方法と教育方法が教育方法として取り入れられ、活用されている事例がいくつかあることが明らかになった。ただし、研究方法と教育方法が必ずしも同一なものであるとは限らない。その代表的なものには、研究のためのケーススタディと教育に活用されるケースメソッドがある。 これらの成果から、研究で活用されている方法を専門職の教育に合致するものとしてアレンジしていくと、新たな教育方法を開発していくことにつながることを指摘できる。特に、有力なものとしては、オーラルヒストリーが挙げられる。オーラルヒストリーなどの方法を授業に取り入れて、実際に起業家から情報の提供等を受けることができると、ビジネスを展開する上での知見を得ることがでぎ、実践的な教育を行う可能性を高めることができる。他にも、インタビューや観察法を活用する授業方法を開発することを検討している。
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