2009 Fiscal Year Annual Research Report
大阪「博愛社」の総合的研究-大都市における児童保護の歴史的検証-
Project/Area Number |
19530538
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
室田 保夫 Kwansei Gakuin University, 人間福祉学部, 教授 (90131614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 小の実 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (20331770)
倉持 史朗 天理大学, 人間学部, 講師 (70411056)
原 佳央理 相愛大学, 人間発達学部, 講師 (50441093)
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Keywords | 博愛社 / 児童養護施設 / 社会福祉史 / 小橋勝之助 / 林歌子 / 小橋実之助 / 施設史 / キリスト教史 |
Research Abstract |
今年は科研費の3年目にあたり、昨年度の実績の上にさらなる作業を行った。その主たるものは、仮目録の完成と保存にある。沢山の貴重な史料を半永久的に保存していくためには、保存のほかに将来のことも考慮し、閲覧の利便性のことも併せて考えておかなければならなく、そのためにもしっかりとした仮目録の作成が必要であることはいうまでもなく、それに多くの力を集中した。 その作業がスムーズに運ぶため関西学院大学(室田研究室)において仮目録作成のための会合を開いた。そして8月から毎月、博愛社において作業をおこなった。また1月から3月にかけては仮目録の最後の確認作業をした。また博愛社側も史料の保存室を整備してくださり、3月に約100箱の史料をそこに移動し、保存作業はひとまず完了した。ちなみに各箱には史料の劣化を防ぐために、文書保管用の封筒に入れ、さらに保管用の箱に防虫剤を入れ保存している。 本年度の作業の締めくくりとも称せる仮目録『博愛社所蔵史料仮目録』(167頁)が博愛社大阪移転の記念日に相当する3月12日に刊行する事ができた。奇しくも本年は創立120周年にあたり、3月27日の記念式に披露された。また従来からの継続作業として小橋勝之助の日記解読、翻刻もおこなった。これは主に関西学院大学の室田研究室においてなされた。その一部を本学人間福祉学部の研究紀要に発表した。
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