2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530547
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
片岡 靖子 Kurume University, 文学部, 准教授 (30389580)
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Keywords | ターミナルケア / 医療福祉ニーズ / 医療ソーシャルワーク実践 / 緩和ケアチーム |
Research Abstract |
本年度の研究内容としては、昨年度実施した、ターミナルケアに医療福祉ニーズ調査を下に、医療ソーシャルワーカーを対象に、ターミナルケアにおける医療ソーシャルワーク実践過程について明らかにするために、インタビュー調査を実施し、ターミナルケアにおける医療ソーシャルワーク実践過程について理論生成を試みた。本研究の過程で明らかになったことは、医療機関の機能、医療ソーシャルワーカーとしての経験年数、スーパービジョンの有無により、実践過程が大きく異なることが明らかになった。さらに、医療ソーシャルワーク実践の基盤整備が未整備であるということ、チーム医療メンバーとして医療ソーシャルワーカーの配置がなされていないという課題が新たに提示された。そのため、各医療機関でのターミナルケアの実施状況についてアンケート調査を九州県内の医療機関を対象に実施した。 本研究の意義は、ターミナルケアにおける医療ソーシャルワーク実践事例の集積のための枠組み提示が可能となったということが挙げられる。また、医療ソーシャルワーカーによるターミナルケアにおける医療ソーシャルワーク実践のための基盤整備の課題について明らかにすることに繋がった 本研究の重要性は、九州県内におけるターミナルケアへの医療ソーシャルワーク実践のあり方について、その実践過程理論の提示、実践過程における視点、枠組みの提示、さらに実践過程を支える基盤整備について提示していくことに繋がると考える。
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