2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530733
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Research Institution | Higashiosaka College |
Principal Investigator |
古川 治 Higashiosaka College, こども学部, 教授 (10425382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶田 叡一 兵庫教育大学, 学長 (70000065)
浅田 匡 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00184143)
西森 章子 大阪府立大学, 人間社会学部, 講師 (50294012)
細川 和仁 秋田大学, 教育推進総合センター, 准教授 (30335335)
渡邊 規矩郎 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 特任教授 (60452512)
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Keywords | 通知表 / 指導要録 / 相対評価 / 目標に準拠した評価 / 絶対評価 / 学力観 / 評価観 / 形成的評価 |
Research Abstract |
これまで我々研究グループ(教育評価実態調査委員会後に教育評価全国調査委員会)が10年に一度の経年的調査で蓄積してきた全国各地の小・中学校の通知表の記述内容に着目し、カテゴリー分析やテキストマイニング手法を用いたクラスター(単語)分析通して、指導要録から独立した学校同時の学力観を反映した通知表の評価項目に現れた学校独自の通知表に表された学力観・評価観を抽出する研究手法を確立することができた。また、戦後学力観・評価観のターニングポイントになった1980年(昭和55年版)指導要録改善にかかわった教育学者、現場教員、文部省行政経験者から、その当時の改訂をめぐる論争や改訂の背景や、過程について聞き取り調査をすることができた。 その過程で従来の相対評価の教育心理学者とブルーム理論に立ち新しい目標に準拠した評価(客観的絶対評価を導入して教育評価を国際的水準に揚げようとする若手学者との争点や、1970年代半ばからブルーム理論を取り入れ授業改革に取り組んだ、岩手大学や福岡教育大学や静岡大学の各附属中学の先生方から取り組みの苦労・開発した手法などを貴重な歴史的証言としてとりまとめる。ことができた。これらの調査研究は、戦後の学力観や評価観の歴史的転換のターニングポイントを明らかにするとともに、これからの教育評価の在り方を考える上で、今後改めて戦後教育に大きな影響を与えた相対評価の功罪と目標に準拠した評価の在り方について研究を進めていかなければならないと考える。
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Research Products
(4 results)