2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本伝統音楽の授業モデルとカリキュラムモデルの開発に関する研究
Project/Area Number |
19530785
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
八木 正一 Saitama University, 教育学部, 教授 (70117026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 孝 関西学院大学, 教育学部, 教授 (90158452)
田中 健次 茨城大学, 教育学部, 教授 (10274565)
津田 正之 琉球大学, 教育学部, 准教授 (10315450)
川村 有美 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 准教授 (70406289)
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Keywords | 伝統音楽 / 授業モデル / カリキュラムモデル / 日本音楽指導 |
Research Abstract |
当初の研究目的及び研究実施計画にそって、平成21年度においては、次の研究を実施した。 前年度に引き続き、わが国の伝統音楽指導に関して先進的な実践を行っている事例の収集を行った。とくに本年は、地域の邦楽専門家やその団体による放課後の伝統音楽指導について調査を行い、そこから大きな示唆をえることができた。この事例は、地域の邦薬専門家や地域の中高校生が、放課後に小学校の子どもたちを対象に行う事例である。それらは単に邦楽指導者による指導のみならず、地域の高等学校等の邦楽サークルに所属する高校生らによるきめ細かい指導の組織による先進的な取り組みとも位置づけることができる。指導を受ける小学生はもちろんのこと、中高生も指導を通してみずから成長するという取り組みであり、今後の伝統音楽指導へ向けて示唆深いものである。同時に、昨年度に引き続き、韓国における伝統音楽指導について研究会への参加等を通して調査を行った。 また本年度は、研究の最終年にあたり、これまで収集してきた実践やカリキュラムを整理し、そのモデル化に向けて研究を行った。その結果、授業モデルや指導モデルについては、 (1)音楽教師による教材体験型モデル (2)地域の邦楽専門家による教材体験型モデル (3)教師、地域の邦楽専門家、地域の学生サークル活動などをネットワク化させた指導モデル (4)日本音楽の理解と連動させた教育内容分析型によるモデルを現実的なものとして設定できることが明らかになった。
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Research Products
(7 results)