2009 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成カリキュラム開発のための授業力育成に関する基礎研究
Project/Area Number |
19530790
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高木 幸子 Niigata University, 人文社会・教育科学系, 准教授 (70377175)
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Keywords | 授業力 / 教員養成 / カリキュラム |
Research Abstract |
本研究は、教育法プログラムによる模擬授業や研究教育実習等で児童生徒への授業を経験した学生が、教員採用後、授業の構想・実践をどのように行い改善しているのか、追跡し養成段階で押さえるべき内容を検討するための基礎資料を得ることを目的としている。 研究の3年目である平成21年度は、以下の3点について研究を行った。 1.卒業2年目となる教員・講師3名(栃木県小学校教員1名、新潟県小学校教員1名、講師1名)について授業観察・ビデオ記録を行った(2009年9月29日、10月5日、10月29日実施)。その際、授業運営や児童との関わりに関する聞き取りを行った。 2.卒業生13名に対して、勤務校での職務状況や意識について調査を依頼した(2009年6月実施)。その結果、8名から日々の実践に関する回答が寄せられた。 3.本年度観察した勤務校での授業3本について、授業時の発話を文字データとして作成し、教師の発言を7つに、児童生徒の発言を6つに分類した。さらに、授業力がすぐれている小学校教員3名の授業についても参考データとして同様に分析した。 データ化した8名の学生の教育実習時の授業(春期・秋期)と勤務校での授業の計24の授業及び授業力の優れている教員の6授業を基に、教授・学習行動、発話、教材の種類や活用などの点から分析をすすめている。現在までに、教授行動のうち、教師の言葉を用いた指導にかけられる時間の割合が、全体の指導にかけられた時間の約半分程度を占める傾向がみられるなどの知見を得ている。
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Research Products
(3 results)