2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530856
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
飯塚 統 Tohoku University, 病院, 助教 (50334660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 和人 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (40237821)
藤井 俊勝 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70271913)
平山 和美 東北大学, 病院, 講師 (00218819)
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Keywords | 教育学 / 教育系心理学 / 言語学 / 神経科学 / 脳・神経 |
Research Abstract |
本年度は、日本手話者の手話における1)情動的プロソディーを担う表情、2)文法的内容を担う表情、3)手話中ではなく情動を表現する表情のビデオ刺激を作成し、その識別課題を日本手話者および健聴対照者に対し施行した。また、どのようにして答えを導いたかのアンケートを行った。 結果、日本手話者は3者の識別が可能でメッセージ内容も理解できたが、健聴対照者は1)、3)と2)との識別が不安全ながら可能で、1)、3)の情動的内容のみ理解可能であった。アンケートで、ビデオ中に表情以外のヒントが含まれている可能性が否定しきれなかったので、それらを排除する形にビデオの改作を行った。また、教示が理解しにくいとの指摘もあったためと条件統一のため、説明用の日本手話および日本語ビデオも作成した。ビデオ作成には、日本手話と日本語のバイリンガルの方、日本手話者で俳優の方の協力を得た。健聴者用の発話の情動的プロソディー刺激も作成した。 現在、このビデオを用いて、再度行動実験を行っている。このビデオでも同様の結果が得られれば、同じビデオを用いた、ファンクショナルMRI実験で、日本手話における情動的プロソディー理解の脳内機構を検討していく。
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Research Products
(3 results)