2007 Fiscal Year Annual Research Report
社会資源過少地域における就学前障害児支援システム構築に関する実践的研究
Project/Area Number |
19530876
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
肥後 祥治 Kumamoto University, 教育学部, 准教授 (90251008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
干川 隆 熊本大学, 教育学部, 准教授 (90221564)
衛藤 裕司 大分大学, 教育福祉学部, 准教授 (00284779)
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Keywords | 就学前療育プロゲラム / システム構築 / CBR |
Research Abstract |
本研究は、社会資源が豊かとはいえない地域における、就学前の療育システムの構築を地域に根ざしたリハビリテーションの視点から見直し、そのシステム構築のために必要な条件を分析し、実際の構築に必要なプログラムの開発とその運用可能性について検討することを目的としている。本年度は、6回にわたる保護者用プログラムと子供用プログラムおよびボランテア育成プログラムを試作し試行した。保護者用プログラムと子供用プログラムは6回、ボランテア育成プログラムは5回から構成されていた。保護者用プログラムと子ども用プログラムの参加者は4家族5人の幼児とその保護者であった。参加者の選定には、保健所の保健師から、発達に何からの不安を抱えている家族を照会してもらった。保護者用プログラムの参加者の満足度は高く、子ども用プログラムに参加した幼児5名もそれぞれ行動レベルで肯定的な変化をとげ、少ない回数ではあったものの、本格実施に耐えうる内容を多く含んでいることが明らかとなった。ボランテア養成プログラムには、上記子ども用プログラムに参加しながらほぼ同時期におこなう形で実施しされ、参加者は大学3年生5名、4年生6名、大学院生2名であった。いずれのプログラムも参加者に高い評価を受けることができたが、回数、内容、実施時期等について修正の余地が残されていることも明らかとなった。次年度以降、この修正点を解決したプログラムを作成し、再試行する中でプログラムの有効性と妥当性を高めていく必要がある。
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