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2008 Fiscal Year Annual Research Report

グローバル化時代のインフォーマル経済とバリューチェーン

Research Project

Project/Area Number 19539002
Research InstitutionSaitama University

Principal Investigator

遠藤 環  Saitama University, 経済学部, 講師 (30452288)

Keywordsインフォーマル経済 / バリューチェーン / 都市 / 東南アジァ
Research Abstract

本研究の目的は、グローバル化時代のインフォーマル経済に注目しながら、バリューチェーン(Value Chain)分析を、経済的側面、制度・社会的側面の両方から実証的に検討することである。平成20年度は、ミクロには、零細資本を中心としたフィールド調査、およびマクロには貿易統計の収集・分析(靴・衣類)が中心であった。
通常、零細資本は国内市場をターゲットとしており、そのバリューチェーンは国内で閉じられていると考えられていた。しかし、グローバル化の中で、インフォーマル経済においても、「バリューチェーン」がグローバル化している。国際展開を見せる零細資本の場合、必ずしも品質の高い商品を扱っているわけではなく、むしろニッチ市場や、アジア近隣諸国の低所得者・中間層をターゲットとした商品を生産しているのが特徴である。インフォーマル経済が国際展開を見せるようになってきた契機は、下記の4つに区分できるであろう。第1に、国境貿易、第2に中小・零細企業に対するアウトソーシングの増大、第3に、零細資本自体の国際化(生産・流通)、第4にNGOや当事者組織によって展開されるフェアートレードである。本プロジェクトでは、主に、第2と第3の点を重視している。ミクロ調査では、昨年度から顕著となった金融危機の影響も念頭におきながら、生産・流通形態の再編の実態や、経営者、労働者の危機への対応についてもインタビューを行った。平成21年度は、現在までの長期的傾向を把握するとともに、危機の時代にバリューチェーンがどのように再編され、また人々がどのように対応しているかに関して詳細に調査を行う予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] タイにおけるインフォーマル経済:都市下層民の職業階層移動から2008

    • Author(s)
      遠藤環
    • Organizer
      日本タイ学会
    • Place of Presentation
      一橋大学
    • Year and Date
      2008-07-05
  • [Remarks] 'Occupational Change and Upward Mobility of Low Income Residents in Bangkok, Kyoto Working Papers on Area Studies No.65, March 2009.を発表。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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