2007 Fiscal Year Annual Research Report
UWB無線システムのためのRF系基本技術に関する研究
Project/Area Number |
19560365
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 学 Hokkaido University, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (20301939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野島 俊雄 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (40344478)
日景 隆 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (30312391)
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Keywords | UWB無線システム / 超広帯域アンテナ / 平面構造 / 高効率増幅器 / リアクション型フィルタ |
Research Abstract |
本研究の目的は,UWB無線システムに適したRFコンポーネント実現のための基本技術を開発・提供することにより,UWB無線システムの実用化・飛躍的発展に資するところにある.本年度は,(1)マイクロ波超広帯域平面アンテナ構成法,(2)マイクロ波増幅器の高効率化基本技術,(3)超高性能小型フィルタの基本技術に関する検討を行い,以下の成果を得た. ・マイクロ波超広帯域平面アンテナのための放射素子として,葉状ボウタイ素子を開発した.理想的な励振状態を仮定した上で,FCC認可のUWB通信用周波数(3.1〜10.6GHz)において一様な放射指向性および利得の周波数特性を実現するための設計指針を明らかにした.また,放射素子の小型化を目的として,高誘電率の誘電体基板上に上記アンテナ素子を作成した場合の設計指針についても明らかにした.さらに,本アンテナ素子を励振するための広帯域給電回路を開発した. ・分割オープンリング共振器を用いたリアクション型フィルタを開発した.本構造は,マイクロストリップ線路を基本素子とした平面型のフィルタであり,急峻なバンドリジェクション特性を有していることから,UWB無線システムへの応用が期待される.オープンリング共振器の設計法を明らかにするとともに,5GHz帯における試作測定により,提案構造の有効性を示した. ・高効率マイクロ波増幅器において,2次高調波注入を用いて3次および5次相互変調歪みを補償することが可能なプリディストーション方式を開発した.本方式を高効率マイクロ波に導入し,増幅器の出力バックオフを少なくとったときや低バイアス電流で増幅器を動作させるとき,従来の3次歪み補償方式に比べより大きな歪み補償量を達成できることを明らかにした. 以上,本年度において予定していた研究課題について十分な成果が得られた.
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Research Products
(21 results)