2008 Fiscal Year Annual Research Report
DNA塩基配列および化学成分を考慮したコショウ科サダソウ属の同定システムの構築
Project/Area Number |
19570096
|
Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
邑田 裕子 Setsunan University, 薬学部, 助手 (20167620)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲冨 由香 摂南大学, 薬学部, 助手 (00258089)
邑田 仁 東京大学, 理学系研究科, 教授 (90134452)
田中 稔幸 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (60137065)
|
Keywords | Piperaceae / Peperomia / コショウ科 / サダソウ属 / 系統解析 / 化学成分 / Peperomia obtusifolia |
Research Abstract |
1)資料の収集:サダソウ属植物は園芸の目的で多くの種類が導入されているので、それらを栽培業者から購入して収集した。平成20年11月に邑田裕子が中国に出張し、標本調査、自生地調査を行った。平成21年2月に邑田裕子、田中稔幸、研究協力者の大山雅義が鹿児島県熊毛郡種子島に出張し、自生地調査を行い、研究材料の採集を行った。その際に(独)医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター種子島研究部にて、資料の分譲を依頼した。昨年から栽培している種類については花の時期の標本を作成すると共に、花の形態観察用に花序の液浸標本の作成を開始した。DNA用のサンプルも適宜採集した。また化学成分研究用に播種・挿し木などによって、植物の増殖を開始し、資料の収集を計った。 2)化学成分分析:これについては摂南大学薬学部及び岐阜薬科大学において、主に稲冨由香、田中稔幸が行い、昨年に引き続き、Peperomia obtusifoliaの成分のさらなる解析を行い、詳細な成分検索を行った。またホンジュラス産の種類について解析を開始した。 3)DNA塩基配列解析:これについては東京大学理学系研究科附属植物園において邑田仁が大学院生と共に行った。ハワイ産のサダソウ属植物の系統解析の為に有効であった核DNAのITS領域、及びコショウ属の系統解析に有効であった葉緑体DNAmatK遺伝子領域などの塩基配列の解析を継続中である。昨年度解析出来なかった種類の解析を行うと共に、今年度新たに導入した種類についても解析を開始している。
|