2009 Fiscal Year Annual Research Report
DNA塩基配列および化学成分を考慮したコショウ科サダソウ属の同定システムの構築
Project/Area Number |
19570096
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
邑田 裕子 Setsunan University, 薬学部, 助手 (20167620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲冨 由香 摂南大学, 薬学部, 助手 (00258089)
邑田 仁 東京大学, 理学系研究科, 教授 (90134452)
田中 稔幸 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (60137065)
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Keywords | Piperaceae / Peperomia / コショウ科 / サダソウ属 / 系統解析 / 化学成分 / 分子同定 |
Research Abstract |
1)資料の収集:サダソウ属植物は園芸の目的で導入されている種類も多いので、京都府立植物園で栽培している種類の中から、現在までに採集していない種類について分譲を受けて、栽培を開始した。平成21年8月に沖縄県石垣島、宮古島にて邑田裕子、田中稔幸、研究協力者大山雅義がサダソウの自生地調査を行い、研究材料の採集を行った。平成22年1月に邑田裕子が沖縄県沖縄本島にて、サダソウの自生地調査を行い、資料の収集を行った。また鹿児島県佐多岬のサダソウの資料も入手することが出来た。園芸業者からも数種類を導入することが出来た。これらの植物を栽培し、花の形態観察用に花序の液浸標本を作製した。DNA用のサンプルも適宜採集した。また化学成分研究用に挿し木などを行い、植物の増殖を開始し、資料の収集も行った。 2)化学成分分析:これについては摂南大学薬学部および岐阜薬科大学において、主に稲冨由香、田中稔幸が行い、昨年までの種類に加えて主にサダソウ、シマゴショウなどの成分検索を開始した。 3)DNA塩基配列解析:これについては東京大学理学系研究科附属植物園において邑田仁が行った。ハワイ産のサダソウ属植物の系統解析の為に有効であった核ITS領域、及びコショウ属の系統解析に有効であった葉緑体DNAmatK遺伝子領域などの塩基配列の解析を今年度新たに入手した種類や昨年解析出来なかった種類について継続中である。サダソウ属植物の種類の中にはDNAの抽出・増幅がうまくいかない種類もあり、今後の技術的課題である。
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