2007 Fiscal Year Annual Research Report
四肢再生とレンズ再生に共通する再生開始の初期メカニズムの解明
Project/Area Number |
19570211
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
芋川 浩 Fukuoka Prefectural University, 看護学部, 准教授 (90373274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有泉 高史 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (30286166)
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Keywords | 発生・分化 / レンズ再生 / 四肢再生 / 再生開始メカニズム / 再生医学 |
Research Abstract |
本研究は、四肢(手足)や眼球内のレンズを再生できる唯一の脊椎動物であるイモリを用いて、再生開始の分子メカニズムを解明しようというものである。これまでの我々の研究結果により、脊椎動物の四肢再生とレンズ再生は共通の分子メカニズムにより引き起こされることが予想され、その仮説に基づいて遺伝子レベルだけではなく、組織・細胞レベルで再生開始の初期メカニズムを解明しようとしている。この研究成果は、今後iPSによる再生医療の発展にも大きく貢献できるものと期待できる。 平成19年度は、再生開始を直接誘導する可能性の高い未知のレセプター様分子と、膜蛋白質である「組織因子」と呼ばれる分子の全長cDNAのクローニングを行うとともに、その分子の発現パターンをin situhybridization法やreal time PCR法で解析してきた。しかしながら、完全長のcDNAが依然得られておらず、現在さらなるRACEによる伸長を進めている。また前述の原因についても現在検討中であり、平成20年度前半には解決できるものと思っている。さらに発現パターンをin situ hybridization法などで解析しているが、細胞内での発現量がすくないためか、また明瞭な発現パターンの記述できることまでにはいたっていない。この点についても発現感度の向上などで解決していく予定である。さらに、現在予想されるタンパク質について抗体も作成中である。 現在進めているこれら分子の構造解析、発現解析、機能解析により、再生開始の初期段階の分子メカニズムが解明できるものと期待している。また、細胞内でのシグナル伝達はイモリとマウスで共通であるという結果もあり、本研究の成果を応用すれば、iPS細胞を使用しなくても、マウスやヒトで再生開始を誘導できる可能性も高いと考えている。
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Research Products
(1 results)