2007 Fiscal Year Annual Research Report
植物葉緑体のマグネシウムイオン膜輸送タンパク質の分子機能解析
Project/Area Number |
19580126
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
石嶌 純男 Kyoto Prefectural University, 農学研究科, 准教授 (70184520)
|
Keywords | マグネシウムイオン / 膜輸送タンパク質 / 葉緑体 / リポソーム / シロイヌナズナ |
Research Abstract |
1)植物Mg^<2+>膜輸送タンパク質recombinant proteinの調製 シロイヌナズナArabidopsis thaliana由来のMg^<2+>膜輸送タンパク質AtMRS2-10を大腸菌で発現し、精製した。使用頻度の低いコドンに対するtRNA過剰発現大腸菌BL21-CodonPlus(DE3)-RILをホストとし、TB培地で培養することにより、従来のLB培地で等容量培養した場合に比べ、約2.4倍の菌体量が得られ、約2.5倍のrecombinantタンパク質を得ることができた。 2)Mg^<2+>膜輸送タンパク質活性測定システムの構築 Recombinantタンパク質をリポソームに組み込み、外液にMg^<2+>を加えて一定時間インキュベーションしたのち、リポソーム内のMg含量を原子吸光分析法を用いて測定した。有意なMgの取り込みを観測することに成功したが、活性の安定性に問題があり、今後の課題として、N末端Hisタグの切断、および葉緑体輸送シグナルを欠いたrecombinantタンパク質作成の必要性が浮かび上がった。 3)大腸菌Mg^<2+>膜輸送多重変異株の作成 大腸菌においてMg^<2+>輸送に関与すると考えられる4つの遺伝子に注目し、それらの二重変異株を作成した。一部の二重変異株の成長において、外液Mg^<2+>依存性が見られ、シロイヌナズナAtMRS2-10タンパク質発現による相補性を示したが、まだ不十分であり、現在、三重変異株、四重変異株を作成中である。
|
Research Products
(3 results)