2007 Fiscal Year Annual Research Report
アジア広域における牛属プリオン遺伝子の分子および集団遺伝学的研究
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19580329
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| Research Institution | Kagoshima University |
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Principal Investigator |
前田 芳實 Kagoshima University, 農学部, 教授 (50041661)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 新 鹿児島大学, 農学部, 教授 (70158814)
下桐 猛 鹿児島大学, 農学部, 助教 (40315403)
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| Keywords | 牛プリオン遺伝子 / アジア在来牛 / BSE / ハプロタイプ |
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| Research Abstract |
本研究は牛海面状脳症(BSE)に関係するプリオン遺伝子について、その遺伝子多様性解析を行い、1)牛集団間のプリオン遺伝子の多様性の明らかにすると主に、2)BSEに発症しにくい牛を開発するための基礎的分析を行った。材料には、日本国内のホルスタイン、黒毛和種、褐毛和種、ロノ島野生化牛、見島牛を用いた。プリオン遺伝子には、6つの遺伝子多型siteが見られ、今回解析した集団では3種類の挿入・欠失siteとocta peptide-repeatにおいて多型が観察され、2種類のSNP siteでは多型は存在しなかった。プリオン遺伝子の多様性の大きい集団はホルスタインであり、ついで褐毛和種であった。最も多様性の低い集団はロノ島野生化牛であり、全てのsiteで固定していた。12種類のハプロタイプがみられ、日本の在来牛の遺伝的特性を保有する集団として維持されているロノ島野生化牛と見島牛間で、遺伝子構成と多様性の程度が異なることが明らかとなった。ホルスタインと褐毛和種はかなり多様なパプロタイプを示しているがこれらは両品種の成立に多くの種品種が関わってきたことを示す。プロモーター領域の23bp挿入・欠失siteはプリオン遺伝子の発現量に関与している可能性が高く、集団中に23bp挿入・欠失の多様性の見られる褐毛和種集団を調査することにより、このsiteの多型とプリオン遺伝子のm-RNR発現量との関係が明らかになる。現在、熊本県との協力により、褐毛和種集団の遺伝子解析とm-RNA発現量の定量化を進めつつある。
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[Journal Article] The novel polymorphism of the beta 3-adrenargic receptor and its distribution in domestic pigs and wild boars in Asia.2007
Author(s)
Tanaka, K., Iwaki, Y., Takizawa, Y., Murakami, T., Mannen, H., Maeda, Y., Kurosawa, Y., Vu-Binh, D., Phith Chhum, L., Bouahom, B., Yamamoto, Y., Than Daing, Namikawa, T.
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Journal Title
Animal Science Journal 78
Pages: 243-250
Peer Reviewed
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[Journal Article] Population structure of wild Musk Shrews(Suncus murinus) in Asia Based on Mitochondrial DNA variation, with research in Cambodia and Bhutan. Vol., Nos 3/4, April 2007,2007
Author(s)
Kurachi, M., Ba-Loc Chau, Vu-Binh Dang, Tash Dorji, Yamamoto, Y., Maung Maung Nyunt, Maeda, Y., Loan Chhum-Phith, Namikawa, T. and Yamagata, T.
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Journal Title
Biochemical Genetics 45
Pages: 165-183
Peer Reviewed
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