2007 Fiscal Year Annual Research Report
神経接着分子L1の品質管理制御機構-ユビキチン化と細胞内輸送-
Project/Area Number |
19590093
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
伊藤 康一 Tokushima Bunri University, 香川薬学部, 教授 (30291149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 正知 徳島文理大学, 香川薬学部, 准教授 (30306203)
相川 義勝 徳島文理大学, 香川薬学部, 助教 (10412397)
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Keywords | 脳・神経 / 神経接着分子 / 神経科学 / ユビキチン / 細胞内輸送 |
Research Abstract |
1.L1のUb化と,Ub化部位を解明し,さらにL1-UbE3リガAゼの同定。 1-1:L1のUb化部位の同定:L1の細胞内ドメイン(113アミノ酸)に存在する11個のリジン残基(K)を別のアミノ酸(R)に置換させた部位特異的変異体を作成した。この各種変異体から,L1のUb化サイト2カ所が同定された。 1-2:L1-UbE3リガーゼの同定:L1との分子間相互作用すると考えられるUbE3リガーゼの検索をイースト2-ハイブリッド法を駆使して行っているが,いまだ発見されていないため来年度も継続して行う予定である。 2.L1抗体の免疫沈降法によりL1-Ubの脱Ub酵素の同定。 L1-Ubとの分子間相互作用すると考えられる脱Ub酵素の一つが同定された。 3.L1が細胞内輸送のどの段階でUb修飾,脱Ub化されるかを明確にする。 3-1:定常状態におけるL1の膜輸送機構:Ub化がL1のエンドサイトAシスまたは細胞内輸送のシグナルとなっていることが明らかとなった。 3-2:L1をホモフィリック結合させた場合のL1の膜輸送機構:L1のホモフィリック結合によりL1のUb化が促進されることによりエンドサイトーシスの促進が認められた。
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