2007 Fiscal Year Annual Research Report
頭部外傷・新生児等の脆弱脳に対する自動浮遊固定装置の開発に関する法医病理学的研究
Project/Area Number |
19590665
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
黒田 直人 Hirosaki University, 大学院・医学研究科, 教授 (40161799)
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Keywords | 脳固定 / 脳病理 / 小児脳 / 頭部外傷 |
Research Abstract |
1.剖検時脳摘出用バケットの製作 解剖時における脆弱脳(新生児,乳児,頭蓋内損傷等)の摘出は,開頭後,水中で脳硬膜を切開して脳を摘出する方法がその形状を維持する上では優れているとの考えから,水を張ったバケット作製を試みた.切開部からの血液の混入による水の汚濁に対しては,水道水の量をペダル操作による可変コックにより調節しながら,摘出のための術野の視界が確保することを考按したが,構造に難点(微調整が困難であること,ペダル可動性の重さなど)が残り.流量調整可能の灌水装置は試作段階に留まっており,さらに改善が必要であり,これは次年度の継続課題としたい.さらに電灯の設置についての課題(特に感電の危険防止と,洗浄による絶縁部の劣化の問題)が残ったため,術者頭部に装着するサーチライト方式を採用してみたが,接近した作業においては,適切な光量と照射部のコントロールの難しさが残り,これも継続課題として改良に取り組むこととしたい. 2 光感知式自動脳浮遊固定装置の作製 光感知式自動脳浮遊固定装置は,脳が沈降するのに対して,固定液の比重を氷酢酸で上昇させることにより脳を浮遊させ,浮遊したら氷酢酸の注入を停止するというものである.これには,39.5×25.4×28cmの水槽をベースとし,性能の優れたomron式E3JM-10M4T型光電スイッチを廉価で入手出来たことにより自動浮遊固定装置を試作した.固定液の撹拌の必要性が生じたが,現時点では,脳の浮沈に有害な影響を与えない撹拌を改善中である.固定装置としては,初期デザインよりも比較的扱いやすいものとなっている.
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Research Products
(1 results)