2009 Fiscal Year Annual Research Report
『車椅子エコノミークラス症候群』の実態調査とその予防対策
Project/Area Number |
19590705
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
木村 文治 Osaka Medical College, 医学部, 講師 (90204990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大場 創介 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (80233253)
杉野 正一 大阪医科大学, 医学部, 講師 (50216321)
石田 志門 大阪医科大学, 医学部, 助教 (50388253)
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Keywords | Parkinson disease / DVT / pulmonary thromboemblism / bent knee / camptocornia / D-dimer / diabetes Mellitus / BNP |
Research Abstract |
神経難病であるParkinson病における深部静脈血栓(DVT)発症リスクファクター分析を通して『車椅子エコノミークラス症候群』の重要性について検討した。肺塞栓はParkinson病(PD)の重要な死因の一つである事から、その原因とされるDVTの頻度と背景因子を検討した。【対象】PD患者83例を対象に下腿静脈ドップラーエコーを行った。下腿浮腫、体重、身長、罹病期間、杖・車椅子使用、姿勢異常、抗パ剤服用状況などを検討した。【結果】DVTは16例(19%)に認められたが、下腿浮腫の有無による差はなかった。DVT陽性群ではD-dimer高値以外にはBMI、年齢・性差・罹病期間・ヤール分類等に差はなかった。一方、車椅子使用、膝曲がり、腰曲がりおよび糖尿病患者ではDVT陽性率が高かった。また、上記4因子が増えるほどDVT発症率が高かった(2因子36%、3因子72%)。【結論】PD患者の約2割にDVTが認められそのリスクファクターとしてPDに特徴的姿勢異常が関与する事が示唆された。肺塞栓はParkinson病(PD)の重要な死因の一つである事から、その原因とされるDVTの頻度と背景因子を検討した。【対象】PD患者83例を対象に下腿静脈ドップラーエコーを行った。下腿浮腫、体重、身長、罹病期間、杖・車椅子使用、姿勢異常、抗パ剤服用状況などを検討した。【結果】DVTは16例(19%)に認められたが、下腿浮腫の有無による差はなかった。DVT陽性群ではD-dimer高値以外にはBMI、年齢・性差・罹病期間・ヤール分類等に差はなかった。一方、車椅子使用、膝曲がり、腰曲がりおよび糖尿病患者ではDVT陽性率が高かった。また、上記4因子が増えるほどDVT発症率が高かった(2因子36%、3因子72%)。【結論】PD患者の約2割にDVTが認められそのリスクファクターとしてPDに特徴的姿勢異常が関与する事が示唆された。
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Research Products
(12 results)