2007 Fiscal Year Annual Research Report
トロンボキサン受容体を介する血小板機能の制御-臨床例からのアプローチ
Project/Area Number |
19591100
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
布施 一郎 Niigata University, 医歯学総合病院, 准教授 (90242429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 達雄 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (00272849)
鳥羽 健 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60313540)
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Keywords | トロンボキサン受容体 / 血小板刺激伝達異常症 / ADP受容体 |
Research Abstract |
血小板機能の発現には、各種の膜表面受容体(ADP受容体、コラゲン受容体、トロンボキサン受容体など)と、受容体以降の刺激伝達機構の関与が極めて重要な役割を占める。申請者らは血小板機能異常症のうち、このどちらかの障害に起因するものを血小板シグナル伝達異常症とする概念を提唱し、すでに前者の病型として、トロンボキサン受容体の異常によるシグナル伝達異常症(トロンボキサン受容体異常症)を(Blood 81:994, 1993, J Clin Invest 94:1662,1994, Thromb Haemost 76:1080,1996,Thromb Haemost 82:1528,1999)、後者の病型として細胞内Ca動員以降のシグナル伝達異常症の存在を明らかにしている(Br J Haematol 112:603,2001,Br J Haematol 122:870,2003)。また、トロンボキサン受容体異常症には、申請者らが発見したfirst cytoplasmic loopのArg^<60>→Leuの変異が認められない症例が存在することも見いだしている。 一方、血小板機能の発現や制御には血小板自体の活性化以外にリンパ球などの血液細胞との相互作用が大きく関与する。この観点から今回申請者らは、リンパ球との相互作用を解析し、その一部をJ Clin Exp Hematolに発表した。今後、更にArg^<60>→Leuの変異以外に起因すると思われるトロンボキサン受容体異常症の病因解析を行うとともに、これらの患者さんで発見されたシグナル伝達異常が血管内皮細胞やリンパ球、樹状細胞などの機能にも影響を及ぼしていないかどうかについても解析を行う予定である。
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Research Products
(2 results)