2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591497
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
杉藤 公信 Nihon University, 医学部, 助教 (10328750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 太郎 日本大学, 医学部, 助教 (00318396)
草深 竹志 日本大学, 医学部, 教授 (70263267)
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Keywords | 移植外科学 / 小腸移植 / 拒絶反応制御 |
Research Abstract |
小腸移植におけるFK506とex vivo graft irradiationの組み合わせによる免疫抑制効果について検討した。DonorとしてBrown Norwayラット(control;Lewisラット)、recipientとしてLewisラットを用いて、同所性小腸移植を行った。Ex vivo graft irradiationのモデルとしては,donorから全小腸graftを摘出し,137Csにて、2.5分間に5Gy、10Gy、20Gyの各線量のirradiationを行った。全小腸移植モデルを作成し、1)コントロール群、2)Ex vivo graft irradiation群、3)FK506群、4)Ex vivo graft irradiation群+FK506群の4群に分けた。H-E染色にて、graftの組織変化(細胞浸潤、crypt cell apotosis、arteriopathy、fibrosisなど)を検討した。免疫組織化学の手法を用いて、単染色にて、graftにおけるリンパ球の表面マーカーおよびMAdCAM-1をはじめとする接着分子の局在の変化について検討した。 結果:ex vivo graft irradiation単独では、graftの組織学的な変化は認めなかった。FK506単独投与(0.3mg/kg,0.4mg/kg/0.5mg/kg,0.6mg/kg)とirradiationの組み合わせにより、FK506単独投与での変化と同等の組織学的な拒絶反応抑制を認めた。来年度以降は、昨年度と今年度との実験結果からex vivo graft irradiationの照射量、FTY720とFK506の適正投与量が決まり、来年度はex vivo graft irradiation、FTY720とFK506を組み合わせた実験モデルを作成し、その免疫抑制効果を検討する予定である。免疫組織化学の手法を用いて、単染色にて、graftにおけるリンパ球の表面マーカーおよびMAdCAM-1、IGAM-1、VCAM-1をはじめとする接着分子の局在の変化について検討する。さらにそれぞれのモデルにおける小腸の機能的解析を6chポケットモニターと2ch内圧カテーテルを使用して行いたいと考えている。
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Research Products
(5 results)