2008 Fiscal Year Annual Research Report
バセドウ病術後無再発と甲状腺ホルモン完全コントロール両立への道
Project/Area Number |
19591512
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Nagasaki Medical Center |
Principal Investigator |
前田 茂人 Department of Clinical Research, National Hospital Organization Nagasaki Medical Center, 第一外科, 医長 (40315247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 直美 長崎大学, 医歯薬学綜合研究科, 助教 (00420638)
兼松 隆之 長崎大学, 医歯薬学綜合研究科, 教授 (40128004)
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Keywords | バセドウ病 / TSH受容体抗体 / 甲状腺機能低下 |
Research Abstract |
平成20年度は、バセドウ病患者の手術後は、すべての症例で甲状腺機能低下症状態となっている。そのため、TSH受容体抗体が陰性化する症例の増加が期待される。 (研究の概要)バセドウ病術後患者の長期観察期間において、TSH受容体抗体の推移による臨床的病態を個々に掌握する。患者組織の培養のより、個々の症例における組織のviabilityを検討する。Viabilityが平均以上の症例において、臨床的にTSH受容体が陰性化した患者に対して、インフォームドコンセント(IC)を取得する。ICが得られた患者に対して、自家移植を施行する。 (術後患者ホルモンおよびTSH受容体抗体の状態)バセドウ病術後は、ほとんどの症例で長期的に甲状腺ホルモン低下症となり、TSH receptor抗体の陰性化が約10%に認められた。 (組織培養) インフォームトコンセントが得られた症例において、手術標本は直ちに無血清による凍結保存を全例に施行した。数例の保存組織よりviabilityに関しては生存組織が存在することを確認した。培養組織の甲状腺ホルモン産生能に対するコントロール方法については、現在検討中である。
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