2007 Fiscal Year Annual Research Report
名膵頭十二指腸切除術周術期におけるG-CSF投与による手術成績及び医療経済の比較
Project/Area Number |
19591587
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
外山 博近 Kobe University, 医学部附属病院, 医員 (10444598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 逸平 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (30379408)
黒田 嘉和 神戸大学, 医学系研究科, 教授 (70178143)
新関 亮 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (60444593)
具 英成 神戸大学, 医学部, 教授 (40195615)
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Keywords | 炎症性サイトカイン / G-CSG |
Research Abstract |
当研究の目的は、膵頭十二指腸切除周術期におけるG-CSFの投与により、術後感染症発症のリスクを減少させるかを検討することである。まず、今年度の主な目的は登録症例の決定、サンプルの收集であった。我々は既に、臨床的に厳密な検討を行うべく、Randomized control studyを計画し、院内の倫理委員会の承認を得て、充分なインフォームドコンセントのもとに同意を得た症例の登録を進めている。現在のところ、約36程度の登録と、G-CSF投与群あるいは生理食塩水(プラセボ)群への無作為割り付けを完了した。周術期にそれぞれの薬剤を計画に沿って投与し、経時的に血液サンプルを收集している。 また、個々の症例に対し、手術時間、出血量、術後感染微候の有無とその原因部位の詳細、その他の合併症の有無、経時的血液生化学検査、術後の追加治療の有無、平均在院日数につき、詳細なデータを収集している。今後予定数の各25例まで症例の登録、血液サンプルの收集をすすめるが、この領域(胆膵悪性腫瘍)では登録後不適格症例(手術不能例)が比較的多く、予想以上にサンプルの収集に難渋している。また、すでに過去の文献より、術後の感染微候や炎症を鋭敏に反映すると思われ、G-CSFが術後合併症のリスクを低下させる場合に、その機序として抑制される可能性がある、いわゆる炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6,IL-1β)などのサイトカインアッセイを開始した。現在、個々の結果を收集しているところである。今後サンプルの收集が進み次第、並行して進めていく。
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