2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト腎細胞癌でマイクロRNAに制御される標的遺伝子と遺伝子ネットワ憎クの討
Project/Area Number |
19591842
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
岡田 裕作 Shiga University of Medical Science, 医科部, 教授 (20127062)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 圭生 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50303780)
川上 享弘 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90346023)
|
Keywords | 腎細胞癌 / マイクロRNA / 標的遺伝手 |
Research Abstract |
われわれは,第14番染色体長腕,14q32に存在する刷り込み型遺伝子DLK1が脊細胞癌の癌抑制遺伝子としての機能を有することを既に報告し,また腎細胞癌におけるDLK1の不活化にはDLK1自身のプ白モーター領域や5'領域ではなくD:LK1の相補的刷り込み運伝子であるGTL2上流のメチレ化が重要であることが,明らかしてきた。今年度はGTL2遺伝子の制御に関わる上流因子としてのマイクuRNAについて検討した。具体的にはmiR-127,miR-134,miR-154,mfR-299の腎癌における発現レベルの検討およびAZA-C,TSAによるmiRNA発現解析を14種類のヒト腎細胞癌由来株を用いて検討した。 これによりmir-127の発現パターンは14q32領域に存在する刷り込み遺伝子GTL2遺伝子と同じであり,GTL2と同様epigeneticsで制御を受けている可能性が示唆された。そこで,AZA-C処理を行った腎細胞癌株のうちDLK1のre-expressionを認めたものについてmir-127,134,154,299,433の発現を検討したへが何れもre-eXpressionは認められなかった。また,14q32領域以外のmicroRNAの発現に変化をきたしている可能性もありarrayによる発現解析を行った。しかし,薬剤処理によって発現量が増加したmicroRNAは数少なく,この結果から腎癌細胞株においてmicroRNAはDNAメチル化だけではなくそれ以外の機構により制御されている可能性が示唆された。
|
Research Products
(2 results)