2008 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪組織幹細胞から誘導した骨による3次元形状骨の形成に関する研究
Project/Area Number |
19592081
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
楠本 健司 Kansai Medical University, 医学部, 教授 (20161630)
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Keywords | 生物・生体工学 / 移植・再生医療 / バイオテクノロジー / 脂肪組織 / 幹細胞 / 骨 / 骨新生 / 再建 |
Research Abstract |
昨年19年度と同様の基盤として、ヒトの手術などでの残余脂肪を得て(倫理委員会許可済み)、脂肪組織幹細胞の培養に進めた。まず、新たなる系で脂肪組織幹細胞が多分化能を持つことを再度確認した。FACSにより表面抗原CDマーカー検索しCD34(+)により脂肪組織幹細胞であることを確認し、さらに、骨分化、軟骨分化、脂肪分化培地に適用後それぞれ骨・軟骨・脂肪への多分化を確認した。 骨分化誘導とハニカムコラーゲンスポンジへの播種、埋入後の3次元形状骨の評価の系として、得られた脂肪組織幹細胞を、24wellマルチプレートに8×10^4個播種し、コントロール培地、骨分化培地で培養し比較検討した。2週後、von Kossa染色と培養液のAlkaline Phosphatase(ALP)活性、RT-PCRによりosteocalcin mRNAを検査した。 得られた骨芽細胞をシャーレ内で連通性ポアーを有するハニカムコラーゲンスポンジに播種し、ヌードマウス背部皮下に埋入し、8週後コラーゲンスポンジ部分を摘出し、軟X線写真、ならびに光学顕微鏡、電子顕微鏡により組織学的評価を進めた。特にハニカムポアー内への骨量と骨の進入状況を検討した。一部は生化学的にALP活性、osteocalcin mRNAで骨量を検討した。脂肪組織から幹細胞を単離培養し、骨の3次元形状骨を得る系で、幹細胞から骨芽細胞を導く段階に、サイトカイン(bFGF, TGF-β1, BMP-2)を各培養液中に付加し、骨芽細胞の増生ならびに誘導された骨量と骨の性状の比較検討を行った。検討項目として、軟X線写真、ならびに光学顕微鏡、電子顕微鏡により組織学的評価を行った。特にハニカムポアー内への骨量と骨の進入状況を検討した。一部個体は生化学的にALP活性などで骨量を検討した。
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