2008 Fiscal Year Annual Research Report
Hox9による骨形成と骨格パターンの新たな制御経路の解析
Project/Area Number |
19592119
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
柴田 恭明 Nagasaki University, 医歯薬学総合研究科, 助教 (80253673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 修一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (00181355)
池田 通 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00211029)
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Keywords | 骨芽細胞 / hoxc9 |
Research Abstract |
【目的】昨年度の研究から、hoxc9の発現はrhBMP-2によって正に、smad-2によって負に制御されており、かつアルカリフォスファターゼ(ALP)の発現を正に制御することが明らかになった。これらを踏まえ、本年度は1.hoxc9と最も相同性が高いパラログ、hoxd9はc9と同様の機能を保持するのか。2.runx2とhoxc9、d9の物理的結合は見られるか、3.それによりALP発現は変化するか、さらに4.hoxc9、d9の発現抑制によりALP発現は抑制されるか、を明らかにすることを目的とした。【結果と考察】1.骨芽細胞様細胞MC3T3-E1にrhBMP-2を添加し、RT-PCRを用いてHoxD9の発現を検索したが、HoxD9の発現は見られなかった。2.293細胞にhoxc9とrunx2を一過性にトランスフェクションし、免疫沈降反応を用いて両者の物理的結合を検索したが、両者の結合は検出されなかった。3.COS細胞にALPプロモーター下流にルシフェラーゼレポーターをつないだコンストラクトとhoxc9を一過性にトランスフェクションし、ルシフェラーゼ活性を計測したところ、hoxc9はルシフェラーゼ活性を上昇させた。一方、オステオカルシン(OCN)のプロモーター活性上昇は見られなかった。4.siRNAをretroviral expres sion systemを用いてE1細胞に発現させ、hoxc9発現を抑制したところ、rhBMP-2によるALP上昇は有意に抑制された。これらの結果は、hoxc9はrhBMP-2依存性骨分化に関与することが明らかになった。
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Research Products
(7 results)