2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592189
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
勝又 明敏 Asahi University, 歯学部, 准教授 (30195143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 幸弘 朝日大学, 歯学部, 助教 (60350873)
藤下 昌巳 朝日大学, 歯学部, 教授 (50028809)
高西 淳夫 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50179462)
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Keywords | 医療・福祉 / 嚥下障害 / 食品 / 画像診断 / 放射線 / ロボット |
Research Abstract |
研究の目的は、摂食嚥下に関連する舌骨/下顎骨の運動を再現するロボットを開発し、各種食品の能動輸送のシミュレーションを行い、飲食物の性状および頭部の傾斜などとの関連において、能動輸送のどの段階の障害が誤嚥発現に関与するのかを調べる事にある。 19年度は以下の研究を行った。 (1)軟素材による口腔咽頭の実物大模型の作製 CT画像データから、口腔および咽頭腔の形態の3D画像を作成した。これを基に舌、咽頭、喉頭の軟組織形態を抽出し、三次元造形法で石膏製の原型を作成した。この原型を用いて軟素材(シリコン)による口腔咽頭模型を作製した。また、作成した口腔咽頭模型の舌背上で飲食物を滑落させ、嚥下造影(VF)シミュレーションを試みた。 (2)画像による食塊能動輸送時の下顎骨/舌骨運動の三次元解析 これまでに取得して蓄積されたVFおよびCT画像から、正常および異常な舌骨、下顎骨、上顎骨、頚椎および舌咽頭部の位置や形態を計測した。得られたデータを基に、ロボットの上下顎骨の形態や大きさを決定し、生体における筋肉の走行に基づいた可動部分の設定などを行った。 (3)誤嚥シミュレーションロボットの概念設計および駆動部の製作 前項で作成した模型および画像解析の結果を基に、下顎骨と舌骨を運動させるのに適したメカニズムを検討した。可動部をワイヤにより牽引する事で必要な運動を再現可能と考えられたので、システムの設計を行い、サーボモータを用いたロボットの駆動部を作成した。
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