2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592189
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
勝又 明敏 Asahi University, 歯学部, 准教授 (30195143)
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Keywords | 医療・福祉 / 嚥下障害 / 食品 / 面像診断 / 放射線 / ロボット |
Research Abstract |
本研究の目的は、摂食嚥下に関連する舌咽頭/下顎骨の運動を再現するロボットを開発し、各種食品の能動輸送のシミュレーションを行い、飲食物の性状および頭部の傾斜などとの関連において、能動輸送のどの段階の障害が誤嚥発現に関与するのかを調べる事にある。 平成20年度に続き,21年度は以下の研究を行った。 (1)ロボットによる誤嚥シミュレーション 前年度に作成した下顎および舌咽頭の動きを再現する16自由度を持つロボット,および下顎舌咽頭運動制御ソフトウエアを用いて誤嚥のシミュレーションを試みた。ロボットは,生体の舌や下顎の筋肉の走行に倣って配列したワイヤ(16自由度)により駆動される。制御ソフトウエアは,嚥下の各ステージにおける舌骨、下顎骨、および舌咽頭部の位置を記憶し,これらを滑らかに結ぶ軌道を自動的に生成し,任意の速度で連続的に再現する。 ロボットにより口腔咽頭における液体および食物の輸送をおこない,ビデオ嚥下造影画像にて観察した。物性が異なる飲食物(バリウム,増粘剤添加バリウム,プリン,粥など)を調整し,スプーンなどでロボットの舌に置き,制御ソフトウエア上であらかじめ作成しておいた運動パターンでロボットの下顎と舌を動かし,側面の透視画像を取得した。その結果,生体における嚥下時の下顎や舌の運動を,ロボットにより再現する事ができ,液体においては誤嚥を再現する事ができた。
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Research Products
(2 results)