2007 Fiscal Year Annual Research Report
in vivoにおけるレジン修復物の長期耐久性とその改善
Project/Area Number |
19592192
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
笹崎 弘己 Tohoku University, 病院, 講師 (90133991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 正志 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10005069)
遠藤 達雄 東北大学, 病院, 講師 (20168826)
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Keywords | 接着耐久性 / 長期臨床成績 / レプリカ法 / SEM観察 / 窩壁適合性 / エナメルエッチング |
Research Abstract |
レジン修復物の長期耐久性を検討するため、東北大学病院保存修復科に来院した患者の中から、唇側または頬側歯頚部に、う蝕またはくさび状欠損を有する患者に対し、事前に十分なインホームドコンセントを行い了解が得られた後、各種ボンディングシステムにてコンポジットレジン修復を行った。これら症例を今年度は以下について検討を行った。 1.筆者がこれまで行ってきた症例を引き続きリコールし、臨床成績を評価するとともに、修復物のレプリカを製作する。 2.現在市販されている、ワンステップタイプのボンディング材を使用しレジン充填を行い、経時的に臨床評価とレプリカ制作を行う。 3.窩縁隅角を厚く(45度)形成した症例に、セルフエッチング処理併用ボンディングシステム、ワンステップボンディングシステムにてレジン修復を行い、経時的に臨床評価とレプリカ制作を行う。 4.エナメル質にリン酸処理を併用した症例について、臨床評価とレプリカ製作を行う。 5.レプリカSEM観察により得られた画像を処理し、劣化の過程を分析する。 以上の結果、エナメル質とレジン修復物の接合面は、時間の経過とともに劣化し、ステップやレジン修復物の破折が見られるようになった。また、マージン部にボンディング材の厚い層が見られる場合には、早期にこの部の摩耗が見られ、レジンの破折やステップ幅の拡大が見られた。エナメル質に、リン酸処理を併用した場合には、レジン修復物のの接合状態に改善が見られ、ステップやレジンの破折の出現時期が遅くなる傾向が見られた。
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