2007 Fiscal Year Annual Research Report
口腔乾燥症に用いる生薬成分配合口腔内潤滑補助剤の開発
Project/Area Number |
19592238
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
香川 和子 Hiroshima University, 病院, 助教 (60432671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
洪 光 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70363083)
濱田 泰三 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50034244)
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Keywords | 口腔乾燥症 / 潤滑補助剤 / 生薬 |
Research Abstract |
本研究は古くから民間療法で使用していた生薬およびシルクの成分の一つセリシンに注目し、これらの成分を含有する口腔内潤滑補助剤の開発を目的とした。本年度は口腔乾燥症の治療効果がある生薬から抽出したエキスを使用し、これらの成分の生体に与える毒性の質的および量的解明および唾液分泌量に及ぼす影響の検討、セリシンを含む化学組成および構造因子が試作口腔内潤滑補助剤の理工学的性質に及ぼす影響について検討を行う目的で以下のとおり実施した。 1.カルボキシメチルセルロース、ヒアルロン酸、ポリグリセリルメタクリレート、セリシン、ワセリン、流動パラフィンなどを使用し、試作口腔内潤滑補助剤の粘度、操作性、粘着力および成分溶出に関する検討をRheometer、高速液体クロマトグラフHPLCLC-21などを用い行い、適切な成分組み合わせの特定ができた。 2.試作口腔内潤滑補助剤の保湿度および義歯床のぬれに及ぼす影響について検討を行い、保湿成分の適切な配合比を特定できた。 3.6種類の生薬から抽出したエキスを使用し、ネズミおよび老齢ラットを用い、これらの成分の一般毒性、唾液分泌量に及ぼす影響について検討を行い、適切な成分の特定ができた。 このようなデータの結果を踏まえ、来年度は生薬成分の配合と試作口腔内潤滑補助剤の理工学的性質との関係を解明するため、材料の粘度および耐久性試験、保湿性試験、成分溶出試験、溶出成分の毒性試験などについてさらに検討を進めて行きたい。
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Research Products
(6 results)