2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592238
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
香川 和子 Hiroshima University, 病院, 助教 (60432671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
洪 光 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (70363083)
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Keywords | 口腔乾燥症 / 潤滑補助剤 / 生薬 |
Research Abstract |
本研究は古くから民間療法で使用していた生薬およびシルクの成分の一つセリシンに注目し、これらの成分を含有する口腔内潤滑補助剤の開発を目的とした。前年度は生薬成分の配合と試作口腔内潤滑補助剤の理工学的性質との関係を解明する目的で実験を行い、初期粘度および耐久性、保湿度および義歯床のぬれに及ぼす影響などの観点から適切な成分の選定ができた。本年度は生薬成分が異なる3種類の試作口腔内潤滑補助剤の臨床効果を検討するため、以下の通り実施した。 1. 生薬配合試作口腔内潤滑補助剤を塗布した義歯装着者の咬合力、咀嚼能率および義歯の口腔内維持力の測定を行い、適切な生薬成分の含有量が特定できた。 2. 試作口腔内潤滑補助剤の粘度および耐久性、操作性をRheometerを用いて分析を行った。 3. 試作口腔内潤滑補助剤の溶出性を高速液体クロマトグラフHPLCを用い分析を行った。 4. 試作口腔内潤滑補助剤からの溶出成分が老齢ラット耳下腺管腔膜でのAQP5の量および分布に及ぼす影響について分析を行った。 5. 試作口腔内潤滑補助剤の保湿性、義歯の維持力、におい、味などの項目において、Visual analogue scalesによる使用者満足度の分析を行った。 6. 試作口腔内潤滑補助剤のJIS規格試験を行った。 以上の結果から、生薬成分配合口腔内潤滑補助剤の適切な成分および含有量の特定ができた。
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Research Products
(3 results)