2008 Fiscal Year Annual Research Report
唾液中クロモグラニンを指標とした精神的ストレス量と口腔習癖の関連性
Project/Area Number |
19592242
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
安部倉 仁 Hiroshima University, 病院, 講師 (30159454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貞森 紳丞 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (40187167)
西村 正宏 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00294570)
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Keywords | 唾液 / クロモラニンA / 口腔習癖 / 精神的ストレス |
Research Abstract |
【目的】精神的ストレスとブラキシズム等の口腔習癖との関連性が指摘されている。唾液中CgAを精神的ストレスの指標として用い,精神的ストレスに対する反応のタイプを考慮し,ストレスと口腔習癖との関連性を明らかにすることを目指した。 【方法】成人76名(男性36名;平均年齢23.3歳,女性40名;平均年齢24.2歳)を対象として,調査用紙を用いて歯ぎしり,噛みしめなどのブラキシズムや習慣的な歯の接触などを問い,それぞれの口腔習癖についての質問に対して“ある"と回答した個数を合計したものを各習癖指数とした。精神的ストレス負荷としては,単純な計算を繰り返し行うクレペリンテスト(15分間)を課し,負荷前後の唾液中CgAを測定した。これらの測定値から,ストレス負荷前後のCgAの変化率と各習癖指数との相関について検討した。 【結果】精神的ストレス負荷に対する反応には個人差があり,CgAが増加したものが61名,減少したものは15名存在した。今回は,CgAが増加した対象者についてのみ,口腔習癖との関連性を検討した。ブラキシズムに関連した質問の回答,噛みしめ習癖を問う回答および歯の接触習癖を問う回答から求めた指数とCgAの増加量との間に有意な相関を認めた。これらの結果から,精神的ストレスに対する反応が強い被験者ほど,口腔習癖を多く有する可能性が示唆された
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Research Products
(1 results)