2009 Fiscal Year Annual Research Report
麻薬性鎮痛薬および鎮痛補助薬が側坐核カテコラミン神経活動に及ぼす効果
Project/Area Number |
19592319
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高田 耕司 Nihon University, 歯学部, 専任講師 (00216657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三枝 禎 日本大学, 歯学部, 専任講師 (50277456)
藤田 智史 日本大学, 歯学部, 助教 (00386096)
大井 良之 日本大学, 歯学部, 教授 (60271342)
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Keywords | ドパミン / 線条体 / 脳微小透析法 / SKF38393 / dexamphetamine / reserpine / α-methl-p-trosine / ラット |
Research Abstract |
シナプス小胞内ドパミン(DA)枯渇薬のreserpineとDA合成律速酵素阻害薬のα-methyl-p-tyrosine (α-MPT)を用いた研究から,覚醒アミンのdexamphetamineは,線条体のDA神経終末のシナプス小胞のみならず細胞質を由来とするDAを細胞外へ放出することを我々は報告している。D_1受容体作動薬のSKF38393は,ラットの線条体背側部に局所投与するとdexamphetamineと類似した神経活動非依存性の機構により同部位のDAの細胞外放出を促進するが,このDAはシナプス小胞と細胞質のいずれを由来とするかは明らかでない。そこで,無麻酔非拘束ラットの線条体背側部へのSKF38393の局所投与が誘発したDA放出におけるシナプス小胞と細胞質のDAプールの役割について,reserpineとα-MPTを用いてin vivo脳微小透析法により検討を行った。その結果, 1.Reserpine(5mg/kg,24時間前)またはα-MPT(250mg/kg,2時間前)の全身投与の結果,線条体背側部へのSKF38393の局所注入(1.5μg/0.5.μl)が誘発した同部位のDA放出は,reserpineにより約82%が,α-MPTにより約62%がそれぞれ抑制され,これら両薬物による抑制効果の合計は100%を超えて約144%に達した。 2.細胞内DAを枯渇させるためreserpineとα-MPTを併用投与して,SKF38393誘発DA放出は約86%までしか抑制できなかった。 以上の結果から,SKF38393のラットの線条体背側部への局所投与は,同部位のシナプス小胞と細胞質の両方からDAを放出することが示された。また,このSKF38393処置は,細胞内におけるDAのシナプス小胞と細胞質の間の移動を誘発すること,さらにDAトランスポーター機能を抑制することがそれぞれ示唆された。
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Research Products
(2 results)