2007 Fiscal Year Annual Research Report
歯科矯正治療時の歯の移動・骨リモデリングにおけるヘッジホッグシグナルの役割の解明
Project/Area Number |
19592346
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松崎 雅子 The University of Tokyo, 医学部・附属病院, 助教 (80313154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須佐美 隆史 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80179184)
鄭 雄一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30345053)
大久保 和美 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10396715)
近津 大地 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30343122)
大木 明子 東京大学, 学内共同利用施設等, 講師 (10345225)
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Keywords | 顎顔面骨 / 歯科矯正治療 / Patched 1 |
Research Abstract |
1.生理的条件下におけるPtc1+/-マウスの顎顔面骨代謝の解析 (1)顎顔面骨組織の解析:Ptc1+/-マウス(Ptc1KO)と野生型マウス(WT)の顎顔面骨についてX線撮影・マイクロCTにて骨のサイズ、形状、質、骨密度、骨量をマクロ的に評価し、あわせて組織学的解析による質的検討も行った。組織学的解析としては、HE染色、von Kossa染色、TRAP染色、カルセイン二重標識を行った。Ptc1KOでは高代謝回転型の骨量増加を認めた。 (2)骨芽細胞の増殖・分化・survivalの解析:Ptc1KOとWTの新生仔頭蓋骨由来骨芽細胞の増殖・分化を、チミジン取り込み能、アリザリンレッド染色による基質合成能、Real time RT-PCRによる分化マーカーの発現検討によって評価した。Ptc1KO骨芽細胞では増殖は変わらないものの、分化能が亢進していることが明らかとなった。 (3)骨芽細胞の破骨細胞形成支持能、および破骨細胞の分化・活性・survivalの解析:Ptc1KOとWTの培養骨芽細胞と造血系細胞(骨髄細胞または脾細胞)の共存培養をおこない、TRAP陽性多核細胞形成能を測定した。また、培養骨芽細胞における破骨細胞分化因子(RANKL)のmRNAレベルを評価した。形成破骨細胞に関しては、象牙片上での吸収窩測定によりその活性を評価するとともに、生存期間の検討も行った。Ptc1KO骨芽細胞においてはRANKL発現の著しい上昇が認められ、破骨細胞支持能が亢進していた。一方、Ptc1KO破骨細胞前駆細胞には異常は認められなかった。
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Research Products
(5 results)