2007 Fiscal Year Annual Research Report
セメント質形成細胞の発現する骨シアロ蛋白質(BSP)の機能的役割について
Project/Area Number |
19592370
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
山内 雅人 Kanagawa Dental College, 歯学部, 助教 (30230311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 直仁 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (70222198)
齋藤 正寛 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (40215562)
松澤 光洋 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教 (60288082)
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Keywords | 骨シアロ蛋白質(BSP) / アメロジェニン / 歯小嚢 / MARs / SATB2 |
Research Abstract |
本研究の目的はセメント芽細胞前駆体細胞の発現する骨シアロ蛋白質(BSP)の歯根発生、生理的セメント質の機能維持、歯根吸収とその後のセメント質修復における機能的役割を知ることである。 今年度の具体的な目標に対する研究の進捗状況は下記の通りである。 (1)アメロジェニン全長cDNAを発現ベクター(p3XFLAG-CMV-14)にクローニングし、マウス歯小嚢由来セント芽細胞前駆体細胞株に強制発現させた。遺伝子組み換えアメロジェニンの3'側にある3XFLAGに対する抗体を用いた免疫染色ならびにWestern分析により、アメロジェニンが確かに細胞外に分泌していることを確認した。 (2)マウスBSPプロモーター中に存在するMAR(Matrix associated resion)をin silicoで同定し、マウス骨芽細胞MC3T3E1ならびにマウス歯小嚢由来セント芽細胞前駆体細胞株にトランスフェクションした。その結果、SATB2(Special AT-rich sequence binding protein 2)はMARを含む領域で転写活性を上昇させる事を確認した。 (3)SATB2のゲルシフトならびにクロマチン免疫沈降法を行うために、5'側ならび3'側のアミノ酸配列を参考にした合成ポリペプチドに対するポリクローナル抗体を作製した。Grosschedl R.博士より供与されたSATB2全長cDNAを発現ベクター(p3XFLAG-CMV-14)にクローニングし、マウス骨芽細胞MC3T3E1に鏡発現させた。上述のポリクローナル抗体を用いた免疫染色ならびにWestern分析により、SATB2が確かに核内に発現していることを確認した。
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