2008 Fiscal Year Annual Research Report
セメント質形成細胞の発現する骨シアロ蛋白質(BSP)の機能的役割について
Project/Area Number |
19592370
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
山内 雅人 Kanagawa Dental College, 歯学部, 助教 (30230311)
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Keywords | 固有歯槽骨由来骨芽細胞 / キメラ遺伝子 / 定量的RT-PCR分析 / 骨シアロ蛋白質(BSP) |
Research Abstract |
本研究の目的はセメント下芽細胞前駆体細胞の発現する骨シアロ蛋白質(BSP)の歯根発生、生埋的セメントの機能維持、歯根吸収とその後のセメント質修復における機能的役割を知ることである。年度の具体的な目標に対する研究の進捗状況は下記の通りである。 (1)Bellowsらの方法により段階的酵素消化を行って得られた骨芽細胞様細胞集団をE6E7による不死詑細胞株の樹立法に従って、数種のマウス固有歯槽骨由来骨芽細胞株得た。 (2)アメロジェニン全長cDNAをベクター(p3XFLAG-CMV-14)にクローニングし、マウス固有歯槽骨由来骨芽細胞株に強制発現させた。遺伝子組み換えアメロジェニンの3'側にある3XFLAGに対する抗体を用いた免疫染色ならびにwestern分析により、アメロジェニンが確かに細胞外に分泌していることを確認した。 (3)定量的RT-PCR分析にてマウス歯小嚢由来セメント芽細胞前駆体細胞株、マウス固有歯槽骨由来骨芽細胞株ならびに頭頂骨由来骨芽細胞様細胞MC3T3E1の発現する骨シアロ蛋白質(BSP)の遺伝子発現量を比較した (4)マウスBSP遺伝子調節領域を断片化し、遺伝子プロモーター領域と結合させたキメラ遺伝子を作製した。同キメラ遺伝子を前述3細胞にトランスフェクトし、組織特異的領域を検討した。 (5)同トランスフェクション実験にアメロジェニン発現ベクターを加えて、応答性の相違を検討した
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