2009 Fiscal Year Annual Research Report
看護学における臨床薬理学教育プログラム作成とその効果
Project/Area Number |
19592443
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
松田 明子 Tottori University, 医学部, 助教 (00346347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 純一 鳥取大学, 医学部, 教授 (60189529)
三浦 典正 鳥取大学, 医学部, 准教授 (30325005)
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Keywords | 臨床薬理学 / 看護基礎教育 / 教育プログラム |
Research Abstract |
21年度の研究実施計画の自的は、看護基礎教育の講義および臨床実習における「薬効評価」および「生活に関連させた服薬管理指導や「年齢に応じた薬剤の使用」、「薬物相互作用」などに焦点をあてプログラムの作成とした。看護基礎教育におけて系統的に臨床薬理学を構築するために看護基礎教育における「臨床薬理学と看護」の構築を検討し、講義および実習における臨床薬理学教育の展開を検討した。看護基礎教育における臨床薬理学教育の構築例を検討した。専門基礎科目において「薬理学」および「臨床薬理学」の講義が必要である。「臨床薬理学」の講義内容は、主に看護に必要な視点で「薬の吸収・代謝・分布・排泄」「薬物動熊学」「薬物相互用」などとする。専門科目に專門分野IIに「臨床薬理学と看護」に関する講義・演習を位置づける。「臨床薬理学と看護」の目的は、「薬理学」「臨床薬理学」の知識を想起させ、その活用方法を知る。看護において薬物治療に関する観察の視点を理解することとする。教育内容ほ、(1)年齢に応じた薬物の使用とその看護の視点(2)薬物相互作用とその看護の視点、(3)薬効評価の視点、(4)事例展開とする。(1)(2)(3)は講義とする。(4)事例展開は演習とする。事例の発問は(1)問題の明確化,(2)患者の特性、(3)薬物と食物の相互関係,(4)その解決策として具体的に患者の生活に関運させた服楽管理指導の内容とし、段階的に発問する。看護の統合と実践では、学生が3~4年次に臨地実習で習得した知識と臨床薬理学分野の知識を整理,統合できる機会とする。教育内容と方法は、各学生は薬物治療を受ける患者を受け持ち、投薬プロセスとし、「観察」「アセスメント」、「実施」、「評価」に沿って観察する(プロセスにそって観察する項目を詳細列挙した)。薬物治療を受ける患者は経口投与患者とする。そのプロセスに沿って、「薬効評価」、「薬物相互作用」、「患者の特性」の視点から評価する。次に患者の生活に関連させた服薬管理指導の内容を抽出する。グループワークでは,受け持ち患者を紹介し、受け持ち患者の事例を共有する。これは、自己表現しながら自己の認識を明らかに出来,学生間で抱いた疑問を共通理解できること。さらに他グループとの情報を共有できる目的でグループ発表を行う。今後、さらに患者の特性に応じた教育プログラムの検討が必要であると考える。
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Research Products
(10 results)