2009 Fiscal Year Annual Research Report
認定看護師教育におけるポートフォリオを導入した教育支援プログラムの開発
Project/Area Number |
19592451
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
星野 純子 Saitama Prefectural University, 保健医療福祉学部, 講師 (00320672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筑後 幸恵 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60310512)
木村 伸子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (20310253)
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Keywords | 認定看護師 / 緩和ケア / ポートフォリオ / 認定看護師教育 / 教育プログラム |
Research Abstract |
最終年度である今年度は、開発した緩和ケアに必要な資質の育成に役立つポートフォリオ学習支援プログラムの有効性を検証した。昨年度までの研究成果で得られた結果をもとに自己の内省や自己理解を促す内容を取り入れた教育支援プログラムは、(1)自己の目標と達成するための計画立案(2)1週間の振り返り(3)受講生同士のピア評価(4)教員との4回の面接(5)中間発表会(3ヶ月経った時点で自己の成長を発表する)(6)成長のまとめ(研修修了時)で構成した。 研究方法として、緩和ケア認定看護師教育課程の受講生20名に対し、開発した教育支援プログラムを実施し、研修修了時に独自に作成した無記名自記式質問紙にて調査した。質問紙の構成は、属性とプログラムを体験して修得した能力および自己の成長に影響したプログラムについての評価(5段階評価)とした。 その結果、回答者数は20名、有効回答は100%であった。平均年齢は34.8±8.6歳、平均看護師経験年数は11.8±4.4年であった。プログラムを体験して修得した力は、8項目中、「内省する力(平均4.65±0.49点)」「自己評価力(4.1±0.99点)」「表現力(4.0±0.65点)」の順に得点が高く、「リーダーシップ能力(3.1±0.79点)」「交渉力(2.8±1.19点)」の得点が低かった。また、自己の成長に影響したプログラムの内容は、6項目中、「メッセージカードの活用(4.65±0.67点)」「教員との面接(4.4±0.68点)」「中間発表会(4.35±0.88点)」の順に得点が高く、「目標設定・計画立案を4.0±0.97点)」が最も低かった。 以上より、今回開発したポートフォリオ教育支援プログラムは自己理解に効果があると考えられた。さらに、この効果は緩和ケア認定看護師に求められている他者理解の基盤になると考える。
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Research Products
(3 results)