2008 Fiscal Year Annual Research Report
フィジカルアセスメント用PC教材の開発と活用及び看護技術演習による学習効果の検証
Project/Area Number |
19592455
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
岡本 恵里 University of Shizuoka, 看護学部, 非常勤講師 (20307656)
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Keywords | 看護学 / 教育学 / CAI / 看護技術 |
Research Abstract |
1.熟練看護師と初学者のフィジカルアセスメント技術における行動特性の観察。 1)熟練看護師の胸部(肺・胸郭、心臓・血管系)のフィジカルアセスメント技術における行動特性をとらえる目的で、臨床現場で胸部のフィジカルアセスメントを実践している臨床看護師を対象に、実践場面を撮影し、行動分析を行った。当初熟練看護師10名の分析を試みる計画であったが、前半5名分を撮影、分析したところ対象とした臨床看護師のフィジカルアセスメント技術のレベルは未だ熟練しておらず、行動特性を捉えるには至らなかった。 2)初学者5名(フィジカルアセスメントの講義を受けた経験をもつ看護専門学校生)の実践場面の分析においては、「同一動作が繰り返されていること、行動停止時間が多いこと、観察部位を特定するために時間を要すること、正しい測定部位を選定できていないこと」等の行動特性が明らかとなった。 2.1で得られた結果、および平成19年度に実施した「研究者らの看護実践(行動)の予備観察データ」、「先行研究、既存のWeb・DVD教材の現状分析」から、学習プログラムを再検討し、コンピュータ教材を作成。 できるだけ臨床場面に即した内容になるよう留意し、学習者が臨場感をもてて、臨床実践に活用できることを目指した。 1)教育目標の設定2)教材フローチャートの作成 3)シナリオの決定、写真およびビデオ撮影4)提示画面データやメッセージデータ決定 5)コンピュータへの入力6)学習制御データの入力 7)教材の信頼性、妥当性について研究者間で検討 3.2-7)の研究者間の検討により得られた教材の改良部分((1)形態機能の理解を深めるステップにおける画像の取り込み、解説、(2)診察場面の撮影)について再修正をしている。
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