2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592462
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
青山 美智代 Nara Medical University, 医学部看護学科, 講師 (80264828)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三毛 美恵子 奈良県立医科大学, 医学部看護学科, 准教授 (90310771)
林 有学 奈良県立医科大学, 医学部看護学科, 助教 (10321176)
須藤 聖子 奈良県立医科大学, 医学部看護学科, 助教 (10290438)
森田 孝夫 奈良県立医科大学, 教育開発センター, 教授 (00157900)
|
Keywords | 看護学教育 / 看護技術 / 修得度評価 / 確信度 |
Research Abstract |
1.技能の観察データ収集に関する環境整備 技能領域の評価は観察によって行い、観察漏れを防ぐためビデオカメラで録画していた。カメラを天井に固定することにより、学生への心理的圧迫感や動線の交差を緩和した。 2.確信度を加味した解析方法の改良 データ入力方法の改良によるデータセットの時間短縮と複数の看護技術を組み合わせた試験での技術項目別の表示を可能にした。 3.確信度を加味した評価法による修得レベルの分析 1)確信度を用いて評価した修得レベルと学習活動(実習室における自己学習)との関連を分析した。自己学習の実施は、知識の正答率や確信度に影響しなかったが、技能の正答率や適切な確信と有意な関連があり、確信の高い適切な技能の修得に役立つことが明らかとなった。一方、自己学習をすることと、適切な行動であっても中程度の自信と評価した行動には差がなかった。技能における中程度の自信の行動は、自己学習による改善が難しいと推察され、再確認を促す学習支援の必要性が示された。そして、確信度を加味した評価法は、修得度や自己学習状況を分析できる可能性が示された。 2)技能の評価の前に学生が作成した行動計画書の記述内容と確信度を用いて評価した修得レベルとの関連の分析をすすめている。行動計画を立てる際の認知レベル(分析・統合)が技能の確信度にもたらす影響を明らかにする予定である。 4.確信度を加味した評価に対する学生の反応 学生へのフィードバックの後、確信度を加味した評価に対する印象や試験準備に関する調査を実施した。学生は、確信度の導入に関して概ね賛同しており、看護技術の修得状況を表していると述べていた。自分の回答や行動に対して確信度を評価することは決して容易ではないことを示していた。学生は、看護技術試験について修得したい技術であり、自己学習に対してやりがいを感じている傾向があったが、楽しさや自信を感じた学生は、20〜30%程度であった。
|