2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592462
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
青山 美智代 Nara Medical University, 医学部, 講師 (80264828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三毛 美恵子 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (90310771)
須藤 聖子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10290438)
大山 末美 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40514245)
森田 孝夫 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00157900)
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Keywords | 看護学教育 / 看護技術 / 到達度評価 / 確信度 |
Research Abstract |
1.評価結果の処理システムの改良 複数の技術を組み合わせた評価の処理方法に関して、評価の下位項目ごとの処理および結果表示ができるよう改良した。 2.看護技術に対する正しい自信の獲得過程に関する分析 1)方法:研究参加への同意が得られた67名を対象として、基本的な看護技術項目(臥床している対象者に対する測定と脈拍の測定)に関する知識と技能の評価を2度実施した。知識の解答と技能に関する学生の自信の程度を3段階で評価し、1点、0.6点、0.2点を与えた。知識と技能の反応が正解であればプラスの得点、誤りであればマイナスの得点に変換した後、その得点の平均値(CWT-Point)を森田らの式により算出した。得点とCWT-Pointは学生にフィードバックした。初回のCWT-Pointから3群(low:under64,medium:65-79,high:over80)に分類し、得点とCWT-Pointの推移を分析した。 2)結果:知識と技能ともに、初回の得点はlowグループが有意に低かった。lowグループの得点とCWT-Pointは2度の評価により増加したが、その増加は、得点の方が高かった。mediumグループは得点・CWT-Pointは2度の評価により増加したが、CWT-Pointの増加が高かった。highグループは得点・CWT-Pointは減少したが、他のグループよりも高い得点とCWT-Pointを維持していた。この傾向は知識・技能の両領域においてみられた。 3)結論:mediumグループは、2度の評価をとおして、基本的な看護技術における正しい自信を強めることが示唆された。確信度は、看護技術の評価において、得点以外の修得状況を推測できること、mediumグループの自信の獲得に影響することから、形成的評価の一つとして意義があると考える。(2009年9月、世界看護科学学会での発表を予定している。)
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