2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592462
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
青山 美智代 Nara Medical University, 医学部, 講師 (80264828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三毛 美恵子 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (90310771)
須藤 聖子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10290438)
大山 末美 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40514245)
藤田 比左子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (80315572)
森田 孝夫 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00157900)
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Keywords | 看護学教育 / 看護技術 / 到達度評価 / 確信度 |
Research Abstract |
看護技術の修得に対する学生の自己評価は,形成的評価として横断的に実施されている。本研究は,意図的に技術試験と自己評価を2度実施し,自己評価能力の発達への影響に焦点をあてている。自己評価の適切さを評価する方法として,学生が看護技術の修得レベルを適切に自己評価する能力の発達を目指す新しい評価法として,心理学・医学教育で用いられている自分の反応の正確さを測定する確信度評定を応用したシステムの実用化を目的としている。 本年度は,看護技術の演習において,参画型学習で学習した学生を対象に,確信度を用いた評価を実施する予定であったが,学習方法および看護技術試験方法の変更があり,学習方法の異なった対象における妥当性を検証は実施できなかった。これまでの学習方法による対象学生の評価結果の推移について学会発表した。結果として,2度目の評価では,知識と技能の確信と評価得点が増加した。自己評価は他者評価の影響を受けながら養われることから,1回目の結果のフィードバックの提供が,自己評価の改善に影響をおよぼしたと考えられた。今後,フィードバックが2回目の試験に及ぼした影響を明らかにするため,フィードバックに対する学生の主観的な評価の分析の必要性が示唆された。 これまで学生へのフィードバックに使用していた評価結果の出力は,学生の知識と技能のそれぞれの得点とそれぞれに対する確信度の4変数を一つの座標に示したものであり,理解の容易さという点において,改良の余地があった。本年度は,結果を座標上に看護師のイラストで示し,イラストの大きさや向きによって,知識と技能の得点やそれらに対する自信の正確さを伝えやすく改良した。
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