2008 Fiscal Year Annual Research Report
外来がん化学療法を受ける患者・家族に対するグループ介入による援助プログラムの開発
Project/Area Number |
19592500
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
鳴井 ひろみ Aomori University of Health and Welfare, 青森県立保健大学・健康科学部, 准教授 (20325905)
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Keywords | 外来がん化学療法 / がん患者・家族 / グループ介入 / 援助プログラム |
Research Abstract |
【研究目的】外来がん化学療法を受ける患者・家族を支援するためのグループ介入による援助プログラムを作成する【研究方法】昨年度の外来がん化学療法を受ける患者・家族の日常生活上のニードの調査および文献的考察、多職種の専門職の意見を交えながら、1)プログラムの構成要素と働きかけ、2)介入する集団、3)介入期間・時期と回数、時間を検討して援助プログラムを作成する。 【結果】予備調査の結果と文献的考察により、1)プログラムの構成要素は、(1)適切な認知、(2)情緒安定、(3)対処能力の向上、(4)ソーシャルサポートの獲得の4つの側面から捉えることとした。そしてそれらの働きかけは認知的支援、情緒的支援、教育的支援、社会的支援とした。2)介入する集団は、グループ療法を取り入れた集団的介入とし、グループの大きさは、9〜10人の患者・家族各々の対象集団に実施する。3)介入の期間・時期と回数、時間は、1週間に1回の開催で、全セッション5回の5週間とし、1回の介入時間は患者の心身の状態や集中できる時間を考え、90分〜120分が妥当であると考えられた。また介入時期は、実際化学療法を受けながら日常生活上の悩み等が出現しはじめる時期に介入することとし、外来がん化学療法を2〜3回程度経験し、外来で化学療法を開始後1年以内の時期とする。 各セッションの目標は、<第1回目>:目標:化学療法を受けながら生活していることに対する思いを出し合う。<第2回目>:目標:がんおよび化学療法によるストレスの対処方法を知り、気持ちが安定する。<第3回目>:目標:日常生活上におけるセルフマネジメントに必要な知識・技術を獲得できる。<第4回目>:目標:安心して療養できる環境を整えるための社会資源を活用することができる。<第5回目>:目標:コースを振り返り、新しい自己を創り出すことができ、自分らしい生活を送ることができる、とし、各セッションにおいて認知的支援(情報提供、話し合いなど)、情緒的支援(傾聴・共感・受容・保証、感情の吐露、リラクセーションなど)、教育的支援(コミュニケーション技法、問題解決技法、セルフケアの知識やスキルの提供、副作用の対処法など)、社会的支援(社会的資源やサポートの活用法、家族・友人・同僚および医療者との関係など)として、働きかける。
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Research Products
(2 results)