2008 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠から育児期を通じた母子の継続した食育向上に関する研究
Project/Area Number |
19592505
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
坂本 めぐみ Saitama Prefectural University, 保健医療福祉学部, 講師 (50279577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼宗 美幸 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50214490)
工藤 里香 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80364032)
星 永 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30157002)
松林 秀彦 東海大学, 医学部, 准教授 (40219465)
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Keywords | 妊娠 / 育児 / 食育 / 健康教育 |
Research Abstract |
平成20年度は、(1)妊娠中期・後期の食育縦断調査、(2)生後4カ月児の母親へ、食育調査を行った。 結果:(1)妊娠中期では43名(71.6%)妊娠後期では28名(46.6%)にインタビューを実施した。母親の食生活については、体調不良での食事、朝食や昼食の時間確保、食への関心、野菜や摂取しにくい食材の摂取方法、夫との調整などが挙げられた。胎児面からは妊娠合併症と食事、食品の安全、食物アレルギーと妊娠への疑問や工夫があげられたが、出生後の母乳準備、離乳食への予期的援助などは少なかった。合併症と食事の工夫や食品の安全は妊娠中期より妊娠後期で多かったが、分娩後育児期の食については妊娠中期と後期の差はなかった。また食事の準備や場面別の希望では、利用時の妊婦への安全への配慮や、胎児に影響のない食品紹介などがあげられた。妊娠各期に合わせた配慮と支援が必要である。また本人の健康教育だけでなく店舗や食品業界への改善が求められている。しかし自己の現在の体調や胎児の状況だけでなく、育児が始まる前のこの時期は分娩後の母親役割を見越して食教育を行うことのできる時期でもある。これらを踏まえた食教育や方策が必要である。 (2)対象者の母親は初産婦20名,経産婦1名であった。1:乳児の栄養の悩みでは,母乳栄養に関する内容(28名),混合栄養の具体的な与え方(7名),離乳食の準備(2名)であった。現在母乳栄養のみの母親は産後の母乳栄養確立の際の看護職の援助の充実,母乳栄養が不足した際の母乳推進の具体的技術を希望していた。2:今後の援助では、離乳食の知識や具体的な与え方の指導などの希望があった。3現在の母親の朝食は全員が摂取していた。野菜不足を意識するものが多く,その原因は朝食・昼食での野菜摂取の不足であり,育児による朝食・昼食での調理の時間不足をあげる者が多かった。4か月時の母親への食生活の援助は,個々の母乳確立状況に応じた支援と,野菜摂取への援助が必要である。
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Research Products
(1 results)