2007 Fiscal Year Annual Research Report
看護職者のための糖尿病女性のリプロダクティブヘルスに関する支援マニュアルの開発
Project/Area Number |
19592547
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
田中 佳代 Kurume University, 医学部, 講師 (10289499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 カツエ 久留米大学, 医学部, 准教授 (10279234)
和崎 陽子 久留米大学, 医学部, 助教 (70421302)
堀 大蔵 久留米大学, 医学部, 准教授 (80157049)
飯野 矢住代 久留米大学, 医学部, 助教 (50368966)
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Keywords | 糖尿病女性 / リプロダクティブヘルス / 看護職者 |
Research Abstract |
目的:看護職者のための糖尿病女性のリプロダクティブヘルス(以下リプロヘルスと略す)に関する支援マニュアルを開発することを目指し,19年度は予備的調査として糖尿病女性とその家族のニーズ及び支援を実施している医療施設の現状を基に支援マニュアルの概要を検討することを目的とした。調査の遂行には倫理委員会の承諾を得た。 方法:1.医療施設の視察及びインタビュー調査:大学病院2箇所,総合病院2箇所,診療所1箇所のリプロヘルスに関する糖尿病教室の実際を視察し,対象施設に勤務する医療従事者(助産師3名い糖尿病看護認定看護師1名,看護師2名)にインタビュー調査を行った。2.糖尿病女性へのインタビュー調査:出産経験を持つ1型糖尿病女性6名い2型糖尿病女性2名に支援の実際,どのような支援が必要であったか調査した。3.糖尿病女性の家族へのインタビュー調査:糖尿病女性の母親3名,糖尿病女性の夫2名に糖尿病女性へのリプロヘルスの支援を家族が行えるためには,どのような支援が必要か調査した。 結果:1.糖尿病の診療、看護を専門とする専門医や認定看護師が主軸となり,糖尿病教室やスタッフの勉強会,内科と産科の連携を図っていた。看護職者は実際に支援が必要とされる場に直面することがなければ糖尿病女性のリプロヘルスの支援を意識することは困難である状況が明かとなった。2.1型糖尿病女性は,(1)月経、避妊,性生活,STDに関する知識の提供,(2)内科と産科の連携,(3)妊娠中の心理面への支援,(4)子育て中の家族との関わり,(5)子どもへ糖尿病のことをどう説明するか,(6)子育てが終わった後の生き方について,2型糖尿病女性は(1)不妊治療中の血糖コントロール,(2)2型糖尿病であることでの自責の念についての支援の必要性が述べられた。 3.糖尿病女性の母親は,同じ糖尿病女性の子供をもつ経験者の話が最も効果的な支援であることが述べられた。
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