2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域看護実践における予防的戦略の構造と技術の体系化
Project/Area Number |
19592556
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮崎 美砂子 Chiba University, 看護学部, 教授 (80239392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 紀子 千葉大学, 看護学部, 准教授 (80283555)
細谷 紀子 千葉大学, 看護学部, 助教 (60334182)
山田 洋子 千葉大学, 看護学部, 助教 (50292686)
本間 靖子 千葉大学, 看護学部, 助教 (20431736)
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Keywords | 地域看護 / 予防 / 戦略 / 構造 / 技術 / 体系化 |
Research Abstract |
初年度にあたる本年度は,以下の【事前準備】と【調査1】を実施した。 事前準備:事例選定基準の作成】過去20年間の関連文献を対象に検索式(「地域」or「在宅」)or(「保健婦」「保健師」)×「予防」により二次資料から735文献を収集し内容を検討した。更に成書に記述されている予防の概念を資料化した。これら資料に基づき今日及びこれからの社会において予防活動を必要とする健康ニーズ特性を検討するうえで意義ある事例の選定基準を研究者間の段階的な討議により,次のように導出した。すなわち,成果としてa.予防の成果が中長期に確認できること,b.疾病予防だけではないQOLの成果がみられること,実践者の関与としてc,保健師等が活動の計画、実施、評価、改善の過程に関与していること,d.住民の声を反映したり活動に市民が参画したりしていること,活動戦略としてe.健康ニーズを多角的に分析しポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチを組み合わせていること,f.中長期的な視野をもって活動を推進していること,g.他の関連する保健活動施策や生涯を通じた保健活動施策における位置づけを明確にし,地域における総合的な健康づくりであること,h.家庭、地域に波及性や持続性の確保できる仕組みをもっていること,の8基準を導出した。 【調査1:健康ニーズ特性を検討するための事例収集と選定】上記の基準に則り,過去10年間の国内文献から予防活動を必要とする健康ニーズ特性を検討するうえで意義のある実践事例を7事例選定した。更に研究者のネットワーク活用により,国内外から基準に合致する事例を推薦してもらい追加事例を収集中である。
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