2007 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症患者の自我強化のための看護面接の方法に関する信頼性と受当性の検討
Project/Area Number |
19592600
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
阿保 順子 Health Sciences University of Hokkaido, 看護福祉学部, 教授 (30265095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 えりか 北海道医療大学, 看護福祉学部, 准教授 (60265098)
笹木 弘美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (20275499)
吉野 賀寿美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (70433430)
岡田 実 青森学院大学, 看護学部, 准教授 (20438435)
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Keywords | 統合失調症患者の看護 / 再発防止 / 看護面接 / 自我強化 / 生活体験 |
Research Abstract |
初発の統合失調症の回復過程における看護面接の方法の信頼性と妥当性を検証するという本研究の目的に沿って、平成19年度は、対象者の選定と看護面接の実施を中心に研究を進めた。 その結果、札幌市の民間病院を退院した初発の統合失調症2名の女性の対象者の了解を得て、看護面接を開始した。面接開始から5ヶ月が経過しており、在宅で通院治療を続けている。現段階では、2名ともに再発の徴候は見られていない。質的データとEgo Strength得点の経過について分析中である。 また、札幌市内の他の2ヵ所の民間病院で、3月に2名の対象者の了解がとれ、1名は2回、もう1名は1回目の看護面接が終了している。今後、この2名は継続予定である。 さらに、看護面接を実施する研究協力者が、公立大学病院のCNSとして勤務していることから、当該病院精神科医局・看護部への協力を要請したところ了承が得られている。しかし、対象予定者の病状が急性期を脱していない時期に家族による退院要求があり、対象予定者は現在、急性期状態のまま在宅での療養をしている。本研究は統合失調症の回復過程における看護面接が焦点であるため、現段階では、当該対象予定者の回復を待ってから面接が可能であるならば実施する予定である。 次に、対象者を増やす必要から、現在、研究協力者が在住している東京の民間精神科病院での看護面接実施の準備をしている。 もう一つの研究課題である、再発した統合失調症患者が回復過程で受けていた看護援助の内容と、看護面接の指標との照合については、札幌市内の民間精神科病院を再発によって入院した患者さんにインタビュー予定であるが、現在はそれらの患者さんの退院を待っている状況である。
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