2008 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症患者の自我強化のための看護面接の方法に関する信頼性と妥当性の検討
Project/Area Number |
19592600
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
阿保 順子 Health Sciences University of Hokkaido, 看護福祉学部, 教授 (30265095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 えりか 北海道医療大学, 看護福祉学部, 准教授 (60265098)
笹木 弘美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (20275499)
吉野 賀寿美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (70433430)
岡田 実 弘前学院大学, 看護学部, 准教授 (20438435)
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Keywords | 統合失調症患者の看護 / 再発防止 / 看護面接 / 自我強化 / 生活体験 |
Research Abstract |
研究への着手から2年経過したが、20年度の計画に従い、1)指標に沿った看護面接によって、統合失調症患者の回復過程が促進されるかどうか3)再発した統合失調症患者が回復過程で受けていた看護援助の内容と、看護面接の指標との照合という2つの課題について研究を進めた。 研究課題1)指標に沿った看護面接によって、統合失調症患者の回復過程が促進されるかどうか <対象者>19年度から20年度まで看護面接が終了した対象者は4名、継続中が1名である。東京での調査は、予定していた対象者が退院後、突如居住地近くのクリニックへ通院することになり、面接者が出向くには遠方すぎ、面接は不可能になった。札幌市内における新たな対象者の確保に努めている。 <分析>面接が終了した4名中、3名については分析が進んでいる。1名は現在分析中である。 (1)Ego-Strength得点の変化について:3名の範囲内での分析結果としては、退院後3ヶ月から6ヶ月の間でEgo-Strength得点は一旦下降することがわかっている。9ヶ月目頃になると退院時よりは少し高めで安定する。しかし、これをもって自我レベルが向上したと結論づけることはできない。 (2)回復過程について:3名の面接経過記録からは、生物学的な回復過程は促進されていることが結果されている。 研究課題2)再発した統合失調症患者が回復過程で受けていた看護援助の内容と、看護面接の指標との照合 <対象者>3名の対象者への聞き取りが終了している。あと2名の対象者を確保すべく努力中である。 <分析>予定していた5名への聞き取りが終了した段階で行い、看護面接の指標と照合してみる予定である。
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Research Products
(2 results)